認知症と徘徊

認知症と徘徊について

近年、認知症の方が徘徊の末に行方不明になったり、事故にあったりするケースが相次いでいます。

 

あるいは、どこの誰かわからない状態で、何年も施設で保護されたままでいるというニュースを見ることが多くなりました。

 

家の中をうろうろ歩き回る徘徊なら、「トイレを探しているが見つからず歩き回る」などのように目的のある場合があります。

 

トイレを探しての徘徊ならトイレの場所を教えてあげるとか、トイレへの道順を壁に貼っておくなどで対応ができるでしょう。

 

しかし、問題なのは認知症の方が外へ出ていってしまう場合です。

 

認知症の方が外へ出て行ってしまった場合は、そのまま行方不明になったり、事故に遭う確率も高くなり、ご家族は心配でたまらないでしょう。

認知症による徘徊の予防と対策

認知症による徘徊の予防と対策について触れてみましょう。

 

あるお宅では、徘徊防止のために門扉にダイヤル錠を掛けて出られなくするという対策を施しました。

 

しかし、これが高齢者虐待に当たるとして「NO!」とされたのです。

 

ご家族には苦肉の策だったのでしょうが、公の観点では認められなかったわけです。

 

では、どうすれば徘徊のリスクを減らせるか?

 

ひとつに、対策グッズとしてGPSの存在があります。

 

いまや携帯電話・スマホ、カーナビなどにも利用されているGPS発信機を認知症の方に持たせて現在位置を知るというサービスです。

 

また、このGPSを靴に仕込むタイプも発売されています。

 

ただ、GPSを利用するにはそれなりの費用が掛かります。

 

ですから、そこまでは費用がかけられと言う場合には、

 

  • 「連絡先を書いた札を服に取り付ける」
  • 「玄関などに人感センサーを設置する」
  • 「徘徊SOSネットワークへの登録」
  • 「日頃からの近隣への周知や協力依頼」

 

などの対策を行ってもいいでしょう。

 

いずれにしても、「どんな理由で結果的に徘徊に至ってしまうか」を探っていくといいかもしれません。

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