認知症で迷子になるのは?

認知症で迷子に至るまで

認知症の方が迷子になってしまい、警察から電話がかかってくるなど、対応に追われた経験をお持ちの方は多いことでしょう。

 

認知症になると時間や季節などがわかりにくくなります。

 

そして今いる場所がわからなくなり、やがて人がわからなくなります。

 

それから認知症がもっと進行すると、やがて徘徊をして迷子になってしまうことがあります。

 

ここでは、そんな認知症の方が迷子になることについてご説明します。

認知症で迷子になってしまう原因とは?

では、認知症で迷子になってしまうのは、どうしてなのでしょうか?

 

これは認知症の症状の“見当識障害”というものが原因であるケースが多いです。

 

見当識とは、一言で言えば「自分が置かれた状況を認識できる能力」のことです。

 

見当識障害になると、今の季節、今日の日時、今自分がいる場所、今自分が誰と話しているかなど、ハッキリと認識が出来なくなってしまいます。

 

しかし、認知症だから、わからなくなってしまうことが原因で徘徊に至るというわけではなく、徘徊するには何らかの目的があるのです。

 

その目的とは、昔の出来事であったり、何かを探していたり、あるいはその時の気分など、理由は様々です。

 

何らかの目的を持って行動してみたけれど、その目的がわからなくなって歩き回るということになっているようです。

 

また、認知症によって時間を理解することが難しくなるため、夜中であっても早朝であっても関係なく行動して迷子になってしまうのです。

認知症で迷子になる人への対処はどうする?

認知症の方が迷子になってしまう場合、どのように対処すれば良いのでしょうか?

 

まず、認知症の症状から徘徊し、迷子になってしまう人への対処には“これだ!”という対処法はありません。

 

しかし、迷子になってしまい、どこに行ってしまったのかわからないようでは心配するだけでは済まなくなります。

 

そこで、まずは衣服や靴や下着などに「名前」と「連絡先」と血液型を明記しておくことが大切です。

 

また、認知症の方がいつの間にか出回ってしまうリスクを回避するために、近所の人にも事情を話しておいて協力してもらうことも必要だと思われます。

 

最近ではGPS機能を用いたアプリなどもありますね。

 

そのような文明の利器を利用して、今どこにいるのかがわかるのでそれらを利用することも必要であるかもしれません。

 

とにかく、認知症の患者が迷子になり始めたら、早いうちの対策が非常に大事だといえます。

 

絶対にやってはいけないのが、部屋に閉じ込めたり叱ったり、感情的になることです。

 

本人には本人の理由があり、歩き回った結果迷子になってしまったということを理解してあげてください。

スポンサードリンク

スポンサードリンク

関連記事とスポンサーリンク

page top