認知症と偏食の関係性について
認知症の方の偏食について、頭を悩ませているという介護者の方は多いのかも知れません。
昔から食事量は「腹八分目」が良いと言われていますね。
ある研究グループの結果からも、カロリーの過剰摂取は「アルツハイマー型認知症の発症率」を上げていると報告されています。
数値的には、一日に必要なカロリーの40%も過剰に摂っているというデータもあります。
さらに、「アルツハイマー型認知症」の方の食習慣には、かなり偏食の傾向が見られます。
お菓子やスイーツ類で食事を済ませたり、不規則な時間に食べていたりすることも多いです。
また、緑黄色野菜や海藻類の摂取不足の反面、肉類が多いといった例が見受けられます。
つまり、動物性たんぱくが多すぎる上に、ビタミンやミネラルなどの栄養素が少ない、いわゆる偏食の傾向が見られるのです。
偏食をしない食習慣で認知症を予防
偏食を減らすために、認知症予防に効果的な食材についてご説明します。
きのこや海藻類
血中コレステロールを除去するとされる食物繊維を豊富に含んでおり、血管の健康に一役買っている。
ごま
トリプトファンがコレステロールや血圧を安定させる。
納豆
ナットウキナーゼが血液サラサラ効果を生む。
青魚
青魚に多く含まれているDHA、EPAには悪玉コレステロールを減らす効果がある。
ビタミン
ビタミンEとCには活性酸素を除去する作用があるが、ビタミンCは壊れやすく、“摂り溜め”ができないので効果的な摂り方が必要。
葉酸
葉酸にはアルツハイマーの原因物質のひとつホモシスチン(老廃物)を減らす効果あるとされ、赤血球を作ったり心疾患や動脈硬化を予防する。
最近、小食(一日一食など)は健康やアンチエイジングに効果があるという説もあり、実践している方々もいらっしゃいます。
ですが、そこまで無理はしない方が賢明でしょう。
バランスの取れた食事を取り、規則正しい食習慣を心掛けることで認知症を予防するというスタンスの方が精神的にもいいのではないかと思います。