認知症で寝たきりになるケース

認知症で寝たきりになるケースとは?

認知症の患者が、何かのきっかけで寝たきりになるというのは、よくあるケースです。

 

認知症だと寝たきりになるリスクが高いのか、寝たきりが認知症を悪化させるのかは難しい問題です。

 

ちなみに、認知症の末期では基本的に「寝たきり」になってしまいますが、認知症で寝たきりになるのは末期だけとは限りません。

 

たとえば、薬を多く飲み過ぎて効果が出過ぎることで転倒した。

 

認知症による徘徊中に交通事故にあってしまった、ベッドから落ちた等、頭部の外傷によって寝たきりになるケースも多いと言えます。

 

ここでは、そんな認知症で「寝たきり」になるケースについてご説明します。

認知症と寝たきりは、どちらが先か?

実は、認知症と寝たきりという状態に関しては、どちらが先に起きるとは言えないのが現状です。

 

一般的に、立ったり座ったり歩いたりして体を動かしたり、料理の献立を考えたり旅行の計画を立てたり、仕事のことや趣味のことなどいろいろと物事を考えたりしている時の脳の血流は、非常に盛んとなり活発に働いています。

 

ところが、反対に寝たままの状態でずっといるということは、脳への刺激が少なくなり、次第に体力も衰えてしまうということには間違いありません。

 

寝たきりによって起こる身体的・精神的機能の低下を“廃用症候群”といいます。

 

この状態が続くと、認知症を発症してしまったり、認知症が悪化するとも考えられています。

 

要するに、認知症が先か寝たきりが先かは、状況によって違うと言えるのです。

認知症で寝たきりにさせないためには?

認知症の方が寝たきりにならないためには、どうすれば良いのでしょうか?

 

高齢者が転倒して大腿骨を骨折したために寝たきり状態となって、その結果、認知症が発症したという話は多々あるようです。

 

それは、動けない状態でいるために人と会うことも少なく、会話する機会もほとんどなくなるため、一日中ぼんやりとしている時間が増えることが原因の一つと言えるでしょう。

 

そのような認知症を発症させないためにも、まずは寝たきりにさせないということが一番です。

 

例えば、お天気の良い日には散歩に誘ってみたり、一緒に軽いストレッチを行ってみるのも有効です。

 

そのことで身体に筋肉が付き、転倒しにくくなることから寝たきりのリスクは極端に少なくなります。

 

また、生活が不活発にならないよう家族からの積極的に働きかけたり、デイケア、デイサービス等を利用するのも良いでしょう。

 

ちなみに、デイサービスには認知症患者だけを対象としたものもありますし、「重度認知症デイケア」という周辺症状が酷い患者を対象としたサービスもあります。

 

また、少人数で生活するようなグループホームは、大勢の中では混乱しやすいタイプの認知症患者に有効です。

 

介護をしている人にとっても、寝たきり状態の人の介護は大変な負担になります。

 

介護の軽減のためにも本人のためにも絶対に寝たきりにさせないことが大事です。

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