前頭側頭型認知症(FTD)の性差は?

前頭側頭型認知症(FTD)には性差があるのか?

前頭側頭型認知症(FTD)の性差

 

前頭側頭型認知症(FTD)には、発症率の性差はあるのでしょうか?

 

認知症には、ほんとうに様々な種類があります。

 

前頭側頭型認知症(FTD)は、発症確率そのものは他の認知症に比べて高くはありません。

 

ところが、発症後はとてもやっかいな症状があらわれることが多く、ご家族も苦労することが多くあります。

 

今回は、そんな前頭側頭型認知症(FTD)の性差について、男女で発症する可能性が異なるのか、注意点も含めてお伝えします。

前頭側頭型認知症(FTD)の性差~発症率の男女差~

前頭側頭型認知症(FTD)を含め、認知症にはその種類によって発症しやすい年齢や性別(性差)などがある程度決まっていると言われています。

 

なかでも、一般的に最も発症しやすいと言われているアルツハイマー型認知症の性差では、女性のほうが男性に比べて発症しやすいと言われています。

 

しかし、前頭側頭型認知症(FTD)の性差については、違います。

 

実は、男性が発症しやすいのか女性が発症しやすいのか、性差はあまりハッキリとはしていないのです。

 

ちなみに、前頭側頭型認知症(FTD)の発症しやすい年齢は、アルツハイマー型認知症に比べて若年層とされており、40歳代〜50歳代となっています。

前頭側頭型認知症(FTD)の性差についての対策や注意点

前述した通り、前頭側頭型認知症(FTD)では、男女でなりやすいと言われる性差ははっきりとは決まっていません。

 

また、前頭側頭型認知症(FTD)の好発年齢には、女性は閉経とともにホルモンバランスが乱れ、様々な不調に見舞われやすいです。

 

更年期障害などに陥ると、ささいなことでイライラしたり、気分が落ち込んだりしやすいと思いますが、これらの症状は、うつ病や前頭側頭型認知症(FTD)の初期症状とも言われているため、注意が必要です。

 

性差で言えば、女性は男性に比べて更年期障害が重い場合が多いため、前頭側頭型認知症(FTD)の初期症状との鑑別が重要となってくるでしょう。

 

前頭側頭型認知症(FTD)では、イライラといった感情コントロールの困難さや、気分の落ち込みより以上に重い症状で、興味の幅が非常に狭くなり、周囲の物事に関心を持たなくなってしまいます。

 

これらの症状が続く場合やいつもと様子が違う際には、ご家族からも受診をすすめて、早期のうちに受診することをおすすめします。

 

また性差で言うと、男性の場合には、急に怒りっぽくなってしまったり、少し怒鳴るようになってしまったとしても、

 

「昔はあんなじゃなかったのに」
「歳をとると頑固になるのね」

 

などと、前頭側頭型認知症(FTD)の初期症状を見落としてしまうこともあります。

 

急に感情のコントロールができなくなった、怒鳴り散らしてしまう、などの気になる症状が見られた際にも、できる限り早めに受診しましょう。

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