前頭側頭型認知症(FTD)を早期発見するには?

前頭側頭型認知症(FTD)は早期発見が大切?

前頭側頭型認知症(FTD)の早期発見

 

前頭側頭型認知症(FTD)は「早期発見」が大切と良く言われますが、どういうことでしょうか?

 

前頭側頭型認知症(FTD)をはじめ、認知症は一度発症してしまうと、薬やリハビリで回復させることは難しいとされています。

 

そのため、少しでも前頭側頭型認知症(FTD)の軽い状態を保つためには「早期発見」が非常に重要なのです。

 

今回は、前頭側頭型認知症(FTD)の早期発見のためのポイントや注意点についてお伝えします。

前頭側頭型認知症(FTD)の早期発見は可能なのか?

前頭側頭型認知症(FTD)をはじめ、認知症は早期発見がとても重要です。

 

理由は、早期発見によって認知症の初期の段階から服薬を始めることで、認知症状の進行を防止をすることが可能になるからです。

 

前頭側頭型認知症(FTD)を早期発見するためには、初期症状を見逃さずに、より早期に受診することが必要です。

 

そのために、まずは前頭側頭型認知症(FTD)の症状の特徴を知る必要があります。

 

前頭側頭型認知症の特徴は、初期症状として「物忘れ」などの記憶障害が現れにくい点にあります。

 

その点は、アルツハイマー型認知症などとは大きく違うと言えるでしょう。

 

前頭側頭型認知症(FTD)の初期症状は、例えば、好きだった趣味を急にしなくなったり、ぼんやりしている時間が増えたり、自分から誰かに話しかけなるといった、意欲や自発性の低下が主な症状です。

 

他にも、他人に共感したり、他人の心配をしたりするといった感情が欠落してしまう「感情麻痺」のような症状もあります。

 

また、欲求のコントロールができなくなり、食べたいものしか食べない、したいことしかしないなどの症状も現れます。

前頭側頭型認知症(FTD)の早期発見のポイント

前頭側頭型認知症(FTD)の方の常同行動は、他人が注意をしたとしても治らないことがほとんどです。

 

本人は、自分の行動がなぜ注意されるのか、なにがおかしいのかを全く把握していないためです。

 

もしも無理に止めるとかえって混乱してしまうためやめましょう。

 

もし、前頭側頭型認知症(FTD)による常同行動が見られた際には、注意をして止めたりせずに、しばらく様子を見守るようにしましょう。

 

そして、常同行動が、本人の身に危険が及びそうなものの場合は、事前にこちらが環境を整えた起きましょう。

 

たとえば、常同行動で、毎回歩く同じ道に段差やつまづきそうなものがある場合には、事前に段差を解消したり、障害物を退かして起きましょう。

 

また、時刻通りにつねに行動してしまう場合には、その常同行動を利用して、食事なども生活のリズムのなかに取り込んでいくようにしましょう。

 

前頭側頭型認知症(FTD)の方を見守る視点を忘れずに、環境を工夫することが大切です。

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