前頭側頭型認知症(FTD)はゴミ屋敷になりやすい?

前頭側頭型認知症(FTD)はゴミ屋敷になりやすいってホント?

前頭側頭型認知症(FTD)でゴミ屋敷

 

前頭側頭型認知症(FTD)の方の家が「ゴミ屋敷」になるというケースはとても多いです。

 

きっとお悩みのご家族の方も多いことでしょう。

 

前頭側頭型認知症(FTD)になると、病前の本人とはうって変わった行動をとることがあります。

 

他人からは理解できない行動をとり、人格が変わってしまったように見えることも多々あります。

 

これらは、前頭側頭型認知症(FTD)による脳の機能の障害によるもので、行動面での変化では、自分の興味がないことは全くやらなくなってしまうという特徴があります。

 

とくに、片付けに興味がない場合には、平気でゴミを散らかしっぱなしにし、ゴミ屋敷となってしまう場合もあります。

 

今回は、この前頭側頭型認知症によるゴミ屋敷を防ぐための対策と注意点をお伝えします。

前頭側頭型認知症(FTD)で家がゴミ屋敷になってしまう理由

前頭側頭型認知症(FTD)の方の家がゴミ屋敷になってしまう理由はなんでしょうか?

 

前頭側頭型認知症は、前頭葉と側頭葉と呼ばれる脳の部分機能が低下した状態になります。

 

前頭葉は「人が人らしく生活するための基本の機能」を司っています。

 

例えば、物事や他人に興味を持ったり、何かをしようという意欲を出したり、行動するための計画を立てたりする機能があります。

 

この前頭葉の機能が低下すると、何かをしようという意欲や興味が低下し、今まで普通にできていたことができなくなってしまいます。

 

ところが反対に、前頭側頭型認知症では一つの物事に固執して、それに対する執着が異常に強くなってしまうこともあります。

 

例えば、前頭側頭型認知症の方がカップラーメンに固執し、カップラーメンを毎日毎食食べていたとします。

 

ところが、食べ終わったゴミには興味がないため、ゴミ箱に捨てずにそのままの状態で放置してしまいます。

 

このようなことがエスカレートしていくと、ゴミ屋敷のようになってしまうことがあるのです。

前頭側頭型認知症(FTD)で家をゴミ屋敷にしないためには?

前頭側頭型認知症(FTD)の方の家が「ゴミ屋敷」になってしまうリスクはとても高いです。

 

特に、独り暮らしの前頭側頭型認知症患者さんの家は、気付いたらゴミ屋敷になってしまっていることが良くあります。

 

そして、ゴミ屋敷になってしまっても、本人は興味がないので何の問題も感じていません。

 

ですので、前頭側頭型認知症の方に、片付けたり、ゴミを捨てるように注意をすることは効果的ではないでしょう。

 

その場合、家族だけで解決したり、片付けるのが困難なことも多くあります。

 

そんなときには、地域の福祉サービスや、シルバー人材センターが行なっている清掃活動などを活用してみましょう。

 

このようなサービスを使うためには、地域のサービスを紹介してくれる高齢者相談センターや、担当のケアマネージャーがいる場合には、早急に相談してみましょう。

 

家族だけで抱え込まず、さまざまなサービスを利用して、前頭側頭型認知症の患者さんを支えられることが望ましいです。

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