前頭側頭型認知症(FTD)の予防はできるのか?
前頭側頭型認知症を予防するには、どのようなことが必要となるのでしょうか?
変性性認知症の中でも、治療や対応がかなり苦労すると言われている頭側頭型認知症は、予防が出来るのでしょうか?
とても気になる方も多いことでしょう。
前頭側頭型認知症は、その原因がまだ明らかになっていませんので、もちろん特効薬もありません。
分かっているのは前頭葉と側頭葉に限局した脳の萎縮があるという事。
それと、40~60代の若い世代に発症しやすい若年性認知症の一つであるという事です。
予防をするとすれば、脳の活性を図る事やストレスなどが余計にかからない様な環境を作ることが挙げられます。
また、他の疾患が発病しないように健康管理を普段から行うという事が基本となってくるのではないかと思われます。
前頭側頭型認知症(FTD)を予防する際の注意点
前頭側頭型認知症の予防する上での注意点について、少し触れて見ます。
生活習慣病などから来る多発性脳梗塞などを引き起こしていると、認知症が2つ混在するという事にもなり兼ねません。
ですので、普段から健康管理には気を付けていく必要があります。
- 食習慣を見直す
- ストレスをためない
- たばこは吸わない
- 適度な運動をする
- 趣味を持つ
- 地域や社会交流を億劫がらない
- 疲れをためない
- 水分はこまめに摂取し脱水には気を付ける
このような日常生活上で、出来る事から始めましょう。
病気を意識してちょっと気を付けるだけでも、全く気にしない人よりはリスクが低くなりますので「できる事から」が第1歩となります。
前頭側頭型認知症(FTD)の予防には気づくことも重要
前頭側頭型認知症(FTD)は、初期の段階で家族がその症状に気づいて、いかに早い段階で専門医を受診させるのかが、とても重要です。
しかし、現実問題としては、ほとんどの患者さんには病識(自分が病気である自覚)がありませんので、受診を嫌がります。
これは、前頭側頭型認知症の患者を持つ家族にとっては、非常に大きな問題の一つと言えます。
変な話ですが、反社会行動を起こすことで刑事事件などになってしまえば、逆に受診させることは容易となってきます。
ところが、それ以外の症状では、なかなか受診させることが難しいケースが多いです。
そのために、前頭側頭型認知症(FTD)は、なかなか初期診断の機会が作れないことが多いのです。
また、前頭側頭型認知症(FTD)は「うつ病」や「統合失調症」と誤診させることもしばしばありますので、さらに厄介な認知症と言えます。
ですから、前頭側頭型認知症(FTD)の症状と特徴のページに書いてあるような症状を少しでも感じたら、専門家に相談して受診を促す方法を相談するようにしてください。