認知症と味覚の変化

認知症と味覚の変化について

人生の楽しみとして、おいしいものを食べるということは心にもいい影響を与えます。

 

ところが、高齢になると味覚が変化、というより「劣化」してきて食べる楽しみを奪ってしまいます。

 

介護施設では、ティータイムにコーヒーや紅茶を出すことがありますが、通常の砂糖の量では甘さを感じない方がいらっしゃいます。

 

私たち健常者にしてみれば、「甘すぎて気持ち悪くなる」くらいの量でようやく満足したりします。

 

これは食事にも言えることで、味付けを薄く感じることが多くなるようで、醤油やソースを掛けないと食べられないこともあります。

 

味覚異常の原因はいろいろあります。

 

加齢に伴う「味蕾(みらい)」という味を感じる組織の萎縮・減少。

 

また、味を味蕾に届けるための「唾液の減少」もあります。

 

食習慣の偏りによる亜鉛不足、「舌苔(ぜったい):の堆積による感覚鈍麻、味覚神経や脳細胞のダメージ、薬物による副作用などなど・・・

 

多種多様な原因が考えられます。

 

高齢者の場合、このほとんどに当てはまるのが推測できると思います。

認知症の方の味覚異常のリスクと対処

味覚異常では、塩辛さも甘みも感じづらくなる反面、何も食べてないのに嫌な味を感じてしまうという「味覚純麻」の場合があります。

 

味覚鈍麻は、高血圧や肥満のリスクが高まりますし、嫌な味を消すために常に甘いもの(アメなど)を口にしてしまうこともあります。

 

薬物性の味覚異常であれば、医師に相談して、薬の種類を変えるなどして対処します。

 

薬物以外の場合には、上記の原因をできるだけ排除していくしかないと思います。

 

亜鉛を摂ることは可能ですし、舌苔は口腔ケアをすることで防げます。

 

いずれにしても一度、医師の診察を受けてみることをおすすめします。

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