認知症と尿失禁

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認知症と尿失禁について

認知症の尿失禁

 

認知症と尿失禁の関係性について考えたことはありますか?

 

認知症の高齢者の方が「尿失禁」という症状になるのはよくあることです。

 

老人用のおむつ等がたくさん販売されているのは、尿失禁という症状の多さを良く現していると言えるでしょう。

 

排尿の仕組みは「尿」が溜まってきて膀胱が拡張し、一定容量を超えると信号が神経から脳に伝わり、排尿するかどうかを決定します。

 

そして、脳から排尿のための各筋肉に「指令」が出されるというものです。

 

このように、排尿の指令系統はわりと単純なのですが、認知症の方の場合はそうも行かないというのが現状でしょう。

 

ここでは、そんな認知症と尿失禁との関係性についてご説明します。

認知症の尿失禁は、機能性尿失禁?

認知症の方によくある尿失禁に「機能性尿失禁」と呼ばれる症状がありますのでご説明します。

 

認知症の方は、尿意がうまく認識されなかったり、排尿行為がうまく行われなかったりして漏らしてしまうことがよくあります。

 

また、尿意はあるのにトイレの場所がわからなくなって失禁してしまうのです。

 

たとえば、今までふつうに生活してきた家でも、認知症が進行すれば、自分が今どこにいるのかが段々分からなくなってきます。

 

特に、夜中にトイレへ行こうとすれば部屋は暗いですから、手探りでも便座までたどり着けず、そのまま放尿してしまうのです。

 

また、認知症になると見当識障害によって「違う場所」をトイレと間違えることがよくあります。

 

そのため、場合によっては、バケツやゴミ箱、床や畳の上でも放尿(尿失禁)してしまいます。

 

あるいは、「歩行障害」によってトイレへ行くまでに時間が掛かり、間に合わなくなることもあるでしょう。

 

トイレに到達したもののズボンや下着を下ろすのに手間取って漏らしてしまうということも考えらえます。

 

本人がおむつが気持ち悪いからと勝手に外したもののトイレの場所が分からず、そのまま尿失禁という形になることもあります。

 

このように、排尿機能は正常なものの、認知機能や身体的機能の低下によって失禁してしまうものを「機能性尿失禁」と呼んでいます。

認知症の尿失禁への対処法

認知症の尿失禁への対処法は、どのようにすれば良いのでしょうか?

 

失禁したことはご本人にとって不快で恥ずかしいものです。

 

ですから、尿失禁があったからと言って、

 

  • 「漏らしちゃったの!?」
  • 「汚しちゃったね。」
  • 「あ~あ!」

 

などと、プライドを傷つけるような発言は、絶対に控えたいものです。

 

尿失禁の対策としては、以下のようなことが有効です。

 

トイレの場所と通路にわかりやすい印をつける

 

認知症の方にとっての「排泄」は、歩行能力などが低下してしまうことにより、大きな悩みの種となる場合が多いです。

 

そのため、ご家族や介護者にとっても、重い介助となる可能性をはらんでいます。

 

ですから、手すりや伝い歩きによって家の中を自分で動きまわる場合、トイレのドアに大きい目印を貼ったりしておくと、認知症の方がたどり着きやすくなります。

 

夜間はトイレまでの通路の明かりを点けておく

 

健常者の方の場合は、夜、多少暗くても部屋からトイレへ向かうことはそんなに難しいことではないでしょう。

 

しかし、認知症になった方の場合、今自分がどこにいるという見当識に障害が出ます。

 

つまり、住み慣れた家なのにもかかわらず、いつも見慣れない場所や新しい場所にいるような状態になっているのです。

 

認知症の方にとって「転倒」というのは、死活問題ともなるものです。

 

そういうことがないように、夜間は廊下などのトイレへ行く経路には明かりをつけっ放しにしておくことをおススメします。

 

ポータブルトイレの使い方を根気よく教える

 

どうしてもトイレを自力で間に合わせるのが難しいようなら、部屋にポータブルトイレを置いておくのもおすすめの方法です。

 

最初は嫌がる可能性もありますが、状況によってはとても有効な手段ともなりえますので、検討してみてはいかがでしょうか。

 

何はともあれ、認知症であるご本人が自分で動けるように工夫するといいでしょう。

 

また、ご家族が排尿の周期や兆候を把握して、そのつど「トイレに行きましょう」と誘って見ることもとても有効です。

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