認知症と平衡感覚の関係性とは?

認知症と平衡感覚の関係について

認知症によって平衡感覚が衰えて来るというのは聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか?

 

高齢者になってくると、認知症でなくても転倒するケースも良く見られますが、それは老化に伴う平衡感覚の衰え、脳の衰え、筋力の衰えが原因と言えるでしょう。

 

平衡感覚とは小脳の働きで保たれていますが、体のバランスや運動による体の動きを感知する感覚のことです。

 

平衡感覚によって人間は、体の動きのバランスを保っています。

 

認知症とは簡単に言ってしまうと脳細胞の減少、変異が起こる病気です。

 

ここでは、そんな認知症と平衡感覚との関係についてご説明をしていきます。

認知症によって平衡感覚が衰える理由は?

認知症によって平衡感覚が衰える理由は何でしょうか?

 

まず、認知症によって小脳の機能が低下してくると平衡感覚が失われていき、転倒、転落、立位、座位が保てない、歩行状態もおかしくなってきます。

 

認知症になった老人の足元がふらついて、歩けないという光景を目にしたことのある方は、多いことでしょう。

 

また、認知症患者の中には精神疾患、感情の抑制コントロールが出来ない事から抗精神薬を服薬している場合があります。

 

その場合、抗精神薬の副作用による神経系への影響により、更に平衡感覚が悪化していくとも言えるのです。

 

また、レビー小体型認知症になると歩幅が小さくなり、一度止まると次の一歩が中々出ない、等の症状も良く見受けられます。

 

認知症によって平衡感覚が失われると、いろいろな症状となって現れるのです。

認知症による平衡感覚の衰えに対して注意する点は?

認知症によって平衡感覚が衰えてきた場合の対策や注意点についてご説明します。

 

まず、認知症の初期段階は物忘れだと思っている方も大勢いるかもしれませんが、それだけではありません。

 

物忘れの前に平衡感覚がおかしい、何もない所で転んでしまう、等が見られた場合、大体の人は老化が原因だと思いがちです。

 

しかし、既に脳に異常が出始め、平衡感覚が失われている場合があります。

 

そのため、少しでも「あれ?」と疑問に思ったら認知症の専門医へ受診すると早期発見できるかもしれません。

 

また、認知症の患者が良く転倒、転落すると記述しましたが、その対策としては、転倒した場合に衝撃を緩和する為にタイルマットを敷くことが有効です。

 

ちなみに、絨毯等、繊維が長い素材はひっかかってしまう場合もある為使用しない方が無難です。

 

その他に出来ることとしては、床に物を置かない、ベッド柵を付ける等があります。

 

ベッド柵に関しても本人の事を考え良かれと思い、360度柵を付けてしまうと身体拘束に入ってしまうので注意が必要です。

 

認知症によって平衡感覚が失われると、ちょっとしたことで怪我をしやすくなりますので、介護者は常に目を光らせるようにしてください。

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