脳血管性認知症の危険因子について
脳血管性認知症の危険因子には、どのようなことがあるのでしょうか?
まず、脳血管性認知症の原因は、脳梗塞などの脳血管障害によるものです。
そんな脳血管障害を起こしやすい危険因子と呼ばれるものは、いくつかあります。
高血圧や動脈硬化症、糖尿病、高脂血症、飲酒、喫煙や肥満などです。
脳血管性認知症の原因となる脳血管障害は、その約70~80%が脳梗塞の多発によるものと言われています。
脳の血流低下や代謝量の低下が認知症の症状として現れます。
高血圧や糖尿病、脂質異常症(高コレステロールの人)や膠原病やリウマチのある人や、血液が固まりやすい人、ストレスに弱い人や喫煙者には脳血管障害がよくおこると言われています。
生活習慣病にかかっている人は、その病気が脳血管性認知症の危険因子となるので、早期発見と治療が必要です。
これらの危険因子があれば、治療して取り除くことで脳血管性認知症を予防することができます。
脳血管性認知症の危険因子を取り除く食生活とは?
脳血管性認知症の危険因子については、ご本人に自覚症状がなければ、検査等で診断することができます。
日頃からの生活習慣、特に、食生活を改善することは脳血管性認知症の危険因子を取り除くことになります。
生活習慣病の一つである「高血圧」に対しては、塩分少なめの食事をすることが大切です。
たとえば、ラーメンやうどん・蕎麦などのスープはすべて飲み干さず、残すようにしましょう。
また、外食やインスタント食品は、高カロリーで味の濃いものが多いので、塩分や糖質を摂り過ぎる傾向にあります。
そのため、高血圧や肥満、糖尿病を予防するためにも控えるようにしましょう。
食生活は、野菜や魚中心にすることで、血液をサラサラにする効果がありますので、動脈硬化、高脂血症を予防できるでしょう。
ファイトケミカルは、生活習慣病を防いでくれます。
大豆やトマト、玉ねぎやにんじん、にんにくといった野菜を多く摂取しましょう。
脳血管性認知症の危険因子は、食べ物以外にもある?
脳血管性認知症の危険因子としては、食べ物以外でも、飲酒や喫煙、肥満もあげられます。
現在は、病気でなくても、生活習慣病になりやすい素因があります。
たとえば、多量の飲酒は高血圧を誘発します。
たばこの煙には、200種類を超える有害物質が含まれており、特にニコチン、タール、一酸化炭素の3つは全身の血管を収縮させ高血圧から動脈硬化を引き起こします。
また、肥満が大きく関係している「アテローム血栓性脳梗塞」という疾患があります。
「アテローム血栓性脳梗塞」は、動脈硬化により狭くなった血管に血栓ができ、血管がつまります。
内臓脂肪型肥満が、動脈硬化を発症させます。
このように生活習慣病やその予備軍が、脳血管性認知症の危険因子となっていることがお分かりいただけると思います。
脳血管性認知症の危険因子を取り除くためにも、生活習慣の改善を行っていきましょう。