脳血管性認知症と生活習慣病の関連性について
脳血管性認知症と生活習慣病には、どのような関係があるのでしょうか?
ひと言で言えば、脳血管性認知症の原因は脳血管障害などの生活習慣病です。
ですから、関係性という意味で言えば、生活習慣病と脳血管性認知症は「原因と結果」の関係と言っても良いでしょう。
ここでは、そんな脳血管性認知症と生活習慣病の関係について詳しくご説明します。
脳血管性認知症はどんな生活習慣病から起きる?
脳血管性認知症は、どのような生活習慣病から起きるものなのでしょうか?
まず、脳血管性認知症の原因となる生活習慣病は「脳梗塞」や「脳出血」が主ですが、実はそれ以外にもあります。
たとえば、糖尿病や脂質異常症、高血圧、肥満などがあげられます。
高齢者の生活習慣病は、脳血管性認知症と大きく関係しているといわれています。
糖尿病という病気で言えば、二型糖尿病は生活習慣によって引き起こされます。
生活習慣によってインスリンの分泌が低下したり、血糖値が高いままになると脳血管や脳神経に障害が起こり、脳血管性認知症になりやすくなります。
脂質異常症になっても、動脈硬化を起こしやすくなり、心疾患や脳梗塞、脳出血が起こりやすくなります。
高血圧も動脈硬化を起こしやすく、脳卒中の原因となります。
脳卒中が起こると、脳細胞が傷つき、麻痺や言語障害などを起こす脳血管性認知症の原因になるでしょう。
肥満は病気ではありませんが、無呼吸症候群になりやすく脳に酸素がいきにくくなることがあり、脳に障害が残る恐れもあります。
脳血管性認知症が生活習慣病から起きるのを防ぐには?
脳血管性認知症が生活習慣病から起きるのを防ぐためには、どうすれば良いのでしょうか?
ひと言で言えば、脳血管性認知症の原因である生活習慣病にかからないことで、認知症の予防になります。
まあ、当たり前と言えば当たり前ですが・・・
具体的には、中年期のころから、食生活に配慮する必要があります。
脳血管性認知症の原因となる「生活習慣病」を予防するためには、野菜の摂取が一番です。
動脈硬化や心筋梗塞、高血圧など血管の病気の予防、改善に野菜の力が必要不可欠です。
たとえば、野菜に含まれるカリウムは血圧の上昇を抑えます。
食物繊維は、血管を詰まらせる原因となる余分なコレステロールを体外に排出します。
また、血液をサラサラにするファイトケミカルも野菜はもっています。
毒素を発する活性酸素は体内に溜まってしまえば、脳血管性認知症の原因となる生活習慣病を引き起こします。
その活性酸素を退治するのがファイトケミカルです。
ファイトケミカルには、ブルーベリーや小豆に含まれるアントシアニンや、大豆に含まれるイソフラボン、緑茶に含まれるカテキン、トマトに含まれるリコペン、にんじんやモロヘイヤに含まれるβカロテンなどがあります。
また、野菜に含まれる葉酸は神経細胞の働きをサポートし、脳の認知機能を守ることが明らかになりました。
野菜を取り入れた食生活に改善すること、禁煙、アルコールの制限、適度な運動等で生活習慣病と脳血管性認知症を予防しましょう。