脳血管性認知症の知能低下という症状について
脳血管性認知症になると知能低下、つまり知的能力の低下が見られるようになります。
脳血管性認知症を発症すると、新しいことを覚えることや記憶しておくことができなくなります。
脳血管性認知症の初期のころは、比較的古い記憶は覚えています。
また、それほど知能低下は起きていないのかも知れません。
ここでは、脳血管性認知症の知能低下という症状についてご説明します。
脳血管性認知症の知能低下は、どうやっておきる?
脳血管性認知症による知能低下は、一体どうやっておきるのでしょうか?
脳血管性認知症では、食べたばかりの夕食を食べてないと言われたかと思えば、小さい頃の記憶や学校での出来事を昨日のことのようにお話されることもあります。
脳血管性認知症の特徴は、脳梗塞や脳出血などの脳血管障害を繰り返すことで、段階的に認知症が進行するところです。
記憶障害などの知能低下があっても、判断力は保たれていることもあります。
脳血管性認知症では、脳の損傷された部位によって症状にもムラがあります。
また、脳血管性認知症にかかった方は、脳血管障害による言語障害や麻痺があることもあり、コミュニケーションをとることが難しいことが多いです。
明らかな認知症による知能低下なのかどうかの判別も難しいときがあります。
脳血管性認知症の知能低下という症状への対策は?
脳血管性認知症による知能低下という症状への対策は、どのようにすれば良いのでしょうか?
知能低下の予防法としては、日記を書くことや、計算をすること、頭を使うゲーム(囲碁、将棋、麻雀等)をすることなどが挙げられます。
頭を使うことによって、脳血管性認知症の進行を防げますし、ゲームに関しては、他の人と接しながら行うため、うつ症状の防止にもなるのでおススメです。
私の母が通っていたデイサービスでは、利用者さんとその家族も一緒に麻雀をすることがよくありました。
脳血管性認知症の方でも初期のころは、麻雀のルールなどは覚えていらっしゃる方は多いですよ。
ゲームなどによって楽しい時間を家族も一緒に過ごすことは、感情面の安定にもつながりますので良いですね。
脳血管性認知症の介護にあたる方は、記憶障害などの知能低下への対応として、ご本人が忘れたり、失くしたりしたことに対して怒ったり責めたりしないことです。
脳血管性認知症の方は、怒られたり責められたりすることで畏縮してしまい、かえって認知症が進行してしまいますので注意してください。
現実と違うことを言ったとしても訂正などはせず、おおらかな気持ちで受け止めることが大切です。
自分が否定や抑制をされたと思われるような状態にしないで、脳血管性認知症の方が安心して生活できる環境にすることを心がけましょう。