脳血管性認知症の作業療法とは?

脳血管性認知症への作業療法の効果性は?

脳血管性認知症の作業療法

 

脳血管性認知症に対して「作業療法」という方法が行われることがあります。

 

ところで、脳血管性認知症の作業療法は、どんな時に、どんな目的で行われるのでしょうか?

 

まず、脳血管性認知症は、脳梗塞などの脳血管障害が原因で起こります。

 

障害された部位によって、病状の出方が違ってきます。

 

麻痺や感覚障害などの神経症状も併発しますし、障害された機能とそうでない機能が混在しています。

 

脳梗塞などの再発や進行を防ぐためにも早期のリハビリが必要になります。

 

脳血管性認知症の方は、早期の歩行障害が特徴なので、転倒を恐れての「寝たきり状態」を避けなければいけません。

 

そのため、ご本人の活動量が落ちすぎないように配慮する必要があります。

 

運動療法は、脳血管障害の進行を抑える効果があるといわれています。

 

そして、脳血管性認知症の方の認知機能に効果があるものとして、作業療法があります。

脳血管性認知症で作業療法と行うと?

脳血管性認知症に対して、「作業療法」はどのようにして行われるのでしょうか?

 

脳血管性認知症の方に対しては、日常生活能力を高めるために、何らかの作業や日常生活の流れの中でおこなうものを「作業療法」として行います。

 

たとえば、料理や掃除洗濯、自分の身の回りの整理整頓、買い物などの外出、食事や入浴があります。

 

また、認知症の方は「見当識障害」があるため、失見当識に対する「作業療法」が行われます。

 

現実見当識訓練がそうです。

 

回想法も、長く続けることによって認知機能の改善があると言われています。

脳血管性認知症に作業療法は、どうやって行う?

脳血管性認知症の方への作業療法として、現実見当識訓練があります。

 

これは、基本的な情報を繰り返し与えるというシンプルなものです。

 

基本的な情報は、氏名、場所、曜日、時間などです。

 

私が勤務していた認知症の方のグループホームでは、毎日違う利用者さんにホワイトボードに日付と曜日、お名前を書いてもらっていました。

 

そして、毎日同じ時間に皆さんで一緒に、日付や曜日を読んでもらっていました。

 

今日は何月何日かがわかります。

 

曜日もわかります。

 

そして、毎朝同じ時間に神棚に向かって唱える言葉がありました。

 

日課としておこなっていました。

 

朝は「おはようございます」昼は「こんにちは」夜は「こんばんは」とご挨拶します。

 

「朝ごはん」「昼ごはん」「夜中の何時」等、常に時間と関連付けて伝えていました。

 

数分前のことは忘れてしまう方でも、周囲の一貫性のある働きかけで思い出され、納得されます。

 

脳血管性認知症への作業療法として、回想法は、昔の思い出話をすることで脳が刺激され、精神状態も落ち着かれるためよく行われています。

 

家庭でも行うことができるので、認知症の方が落ち着かない時は、懐かしいお話をしてみるとよいと思います。

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