アルツハイマー型認知症は遺伝するのか?
アルツハイマー型認知症が遺伝するかどうかは、とても気になることだと思います。
たとえば、自分の親がアルツハイマー型認知症になった方の場合、なおさら気になることでしょう。
ご家族にとっては、親のことを心配するのと同時に、明日は我が身という意識も生まれることと思います。
ここでは、アルツハイマー型認知症と遺伝との関係性についてご説明します。
アルツハイマー型認知症が遺伝するケースは?
アルツハイマー型認知症が遺伝するケースには、どんなことがあるのでしょうか?
アルツハイマー型認知症の原因には、まだ不明な点は多いですが、加齢によるリスクが高いといわれています。
アルツハイマー型認知症には、64歳以下で発症する若年性アルツハイマー型認知症があります。
この若年性アルツハイマー型認知症の人の中には、遺伝によっておこるアルツハイマー型認知症が多いと言われています。
遺伝によるアルツハイマー型認知症は、変異した遺伝子を持っていることで起こり、この変異した遺伝子は子孫に伝わります。
この遺伝によるアルツハイマー型認知症は、40歳~50歳代で発症するケースが多いとされています。
若年性アルツハイマー型認知症のうち、遺伝によるものは10%と言われています。
アルツハイマー型認知症の遺伝への対策、注意点は?
アルツハイマー型認知症の遺伝に対しては、どのように対処すれば良いのでしょうか?
家族や親族に若年性アルツハイマー型認知症や、遺伝性のアルツハイマー型認知症の人がいる場合は、発症のリスクが高いです。
なので、早期発見、早期治療を心がけましょう。
アルツハイマー型認知症を完治する治療法はみつかっていませんが、遺伝子診断での早期発見は可能です。
アルツハイマー型認知症の予防としては、若いうちから生活習慣や食生活に気をつけることでしょう。
適度な運動をすると、コレステロール値を上げない、血圧や血糖値を保つなど、生活習慣病を防ぐことができます。
有酸素運動によって、脳に酸素が送り込まれ、脳が活性化するため、アルツハイマー型認知症を防ぎます。
以前は、たばこに含まれるニコチンに、アルツハイマー型認知症のリスクを下げる作用があるといわれていました。
しかし、最近では逆に、喫煙はアルツハイマー型認知症の発症リスクがあるといわれています。
たばこは、動脈硬化を招くため脳卒中の原因にもなります。
遺伝性のアルツハイマー型認知症にならないためにも、喫煙はできれば若いうちから控えましょう。
アルコールは、脳を萎縮させるため、アルツハイマー型認知症になりやすいといわれています。
適度な量にしましょう。赤ワインは、ポリフェノールが豊富なため、アルツハイマー型認知症の予防になると言われています。
飲酒するなら、適量の赤ワインがおススメです。ストレスは禁物ですからね。
家族でゆったりと過ごすことで、遺伝性のアルツハイマー型認知症と向き合いましょう。