アルツハイマー型認知症の症状に頭痛はあるの?
アルツハイマー型認知症の症状に、頭痛はあるのでしょうか?
アルツハイマー型認知症は脳の病気だから、症状として頭痛があるのではないかと、不安に思う方もいらっしゃるようです。
しかし、結論から言えば、アルツハイマー型認知症の代表的な症状の中に「頭痛」は入っていません。
ちょっと意外に思われる方もいらっしゃるかも知れませんね。
ここでは、アルツハイマー型認知症の症状と、頭痛の関係について書いていきます。
アルツハイマー型認知症の症状で、頭痛が考えられるケース
アルツハイマー型認知症の代表的な症状の中に「頭痛」は入っていないということは前述しました。
ただし、体調不良と頭痛を訴えて「脳神経外科」を受診したら、初期の「アルツハイマー型認知症」だったという事はあります。
アルツハイマー型認知症の初期の場合には、ご本人も「何かおかしい」と自覚しています。
ところが、自分で考えて行動できていたのが、段々とできなくなっている事に対する不安感から、「うつ傾向」になったりします。
すると、体調不良や「頭痛」の出現があるのです。
アルツハイマー型認知症で壊れていく自分に対して、将来を不安に思い、夜眠れない日々が続くという方もいます。
そうなると、アルツハイマー型認知症の症状というより、日中に眠気や不眠による頭痛の出現も予測されます。
ただし、頭痛には、命を奪う恐ろしい病気が隠れている場合もあります。
たとえば、目を開ける事も出来ない頭痛であったり、吐き気を伴う、意識を失う、痙攣(けいれん)している等の時には、迷わず救急車を要請して下さい。
また、下記のような症状が現れている場合、脳出血やクモ膜下出血の危険性があります。
- 頭をバットで殴られかの様に痛い
- 頭痛の他、嘔吐がある
- 頭痛の後、意識を失った
- 頭痛の後、痙攣を起こした
どれも命にかかわる病気ですので、くれぐれもご注意ください。
アルツハイマー型認知症患者の頭痛への接し方や注意点
アルツハイマー型認知症の頭痛に対する接し方や注意点としては、まず、命にかかわる頭痛かどうかを見極めて下さい。
それによって、対応がまったく変わってきます。
その際、以下のことがないかどうかを、よく観察して下さい。
- いつもの様子から判断して、何か変化があったかどうか?
- 最近、ストレスになるようなエピソードがあったかどうか?
アルツハイマー型認知症は、初期の頃から「記憶障害」が出現してきます。
ですから、頭痛の他に、認知症が疑わしいという症状があれば、専門医の受診をお勧めします。
頭痛は、状況によってはとても辛いものです。
頭を冷やしたり、横になって身体を休めても良くならない場合には、他の病気を否定する意味でも、受診を一度した方が良いでしょう。