アルツハイマー型認知症と性差の関係性について
アルツハイマー型認知症にかかる方の中で、男女の性差はあるのでしょうか?
アルツハイマー型認知症は、認知症の中では圧倒的にその割合が多く、全体の5割を占めています。
性差という点では、アルツハイマー型認知症は「女性」に多いです。
好発年齢は、70歳前後と言われています。
ここでは、アルツハイマー型認知症の性差という部分について詳しくご説明します。
アルツハイマー型認知症の性差の詳細は?
アルツハイマー型認知症の性差は、男性1に対して女性が1.5~1.8。
つまり、男性の2倍近く女性の方が多いと言われています。
そして、アルツハイマー型認知症は、90歳以上の性差では、女性が5.8倍多いことが報告されています。
90歳以上の年齢の場合、女性の方が平均寿命が長いということも性差の数値となって現れているのかも知れませんね。
しかし、アルツハイマー型認知症は、脳のサイズの大きな男性の方が女性にくらべて脳予備能力が大きいために、性差がでてきており、男性の方がアルツハイマー型認知症がより少ないと言われています。
アルツハイマー型認知症に性差が現れる原因として、女性に「閉経」があるからだという説もあります。
男性の場合は、なだらかに男性ホルモンが減少します。
それに対して女性の場合は、閉経とともに急激な女性ホルモンの低下が起きます。
アルツハイマー型認知症の発症には、この急激なホルモン低下が関わっているようです。
アルツハイマー型認知症に性差が生じるはっきりとした原因は、まだよくわかっていません。
アルツハイマー型認知症の性差への対処は?
アルツハイマー型認知症の方の性差への対策としては、まず、女性は家事だけでなく、男性がしているような囲碁や麻雀をしてみることもよいのではないでしょうか。
アルツハイマー型認知症予防のために、ゲームや手先を動かすことをするのもよいと言われています。
基本的に、性差に対してどうのというよりも、アルツハイマー型認知症全般に対しての対処を考えた方が良いでしょう。
特に、アルツハイマー型認知症の性差でリスクが高いと言われている女性は、手芸など趣味があればそれをしたり、人と関わるサークル活動などに関わるのもよいでしょう。
逆に、男性は脳血管性の認知症が多いと言われていますので、生活習慣の見直しをすることが予防につながるでしょう。