アルツハイマー型認知症と運動障害の関係

アルツハイマー型認知症と運動障害の関係について

アルツハイマー型認知症 運動障害

 

アルツハイマー型認知症になった方が、運動障害を起こすケースがあります。

 

アルツハイマー型認知症は、初期のころは物忘れなどの認知症状から始まります。

 

出来事記憶と呼ばれる、いわゆる「自分がやったこと」や「自分に起こったこと」が思い出せない症状のことです。

 

基本的に、運動障害がみられるのは、アルツハイマー型認知症が高度に進行した時期です。

 

運動障害で多い症状としては、小刻みに歩いたり、極端な前傾姿勢になってしまうことが挙げられます。

 

ここでは、アルツハイマー型認知症の運動障害についてご説明します。

アルツハイマー型認知症の運動障害は初期でも現れる?

運動障害は、アルツハイマー型認知症が高度、いわゆる末期症状になった場合に現れるというのは前述しました。

 

ところが、初期のころでも、迷子になって転倒して骨折してしまい、運動障害を起こす場合もあるのです。

 

アルツハイマー型認知症の方の長期間の安静は、病気の進行を早めてしまいます。

 

アルツハイマー型認知症の病気の進行が早まると、運動障害はさらに進行し、寝たきりの状態へと移行するリスクが高まってしまいます。

 

高度のアルツハイマー型認知症になると、大脳皮質の機能が広い範囲で失われてきます。

 

そのため、目は動かすが瞼は閉じず、身動きひとつせず、言葉も発しないといった重い運動障害を生じてしまいます。

アルツハイマー型認知症の運動障害にはどう対処する?

アルツハイマー型認知症の方の運動障害への予防や対策としては、まず、転倒に気をつけることです。

 

アルツハイマー型認知症に限らず、認知症患者の転倒は、そのまま運動障害や寝たきりへと進行してしまいます。

 

寝たきり予防につながるため、足腰が弱らないように日ごろから適度な運動をするのがよいでしょう。

 

アルツハイマー型認知症の方のデイサービスでよく行われているストレッチや、大きな声を出して歌を歌うことも腹筋を鍛えられて、有効だと思われます。

 

アルツハイマー型認知症の運動障害への対策は、悪化を防ぐためのまわりの人の努力が大切です。

 

特に、ご家族や職員は、アルツハイマー型認知症の方を放置しないで、お話を聞くことや寄り添うことが必要と言えます。

 

アルツハイマー型認知症の方が運動障害を起こす前に、ご本人を一人にしないで人との接触を保つことも重要です。

 

また、散歩などの適度な運動をしていただくことも、アルツハイマー型認知症の運動障害を予防する手段となるでしょう。

 

もし、アルツハイマー型認知症の方が重い運動障害になり、寝たきりになっても、声かけは明るく行ってください。

 

言葉が出なくても、何か訴えかけたいことはあるはずです。

 

あなたの温かい対応が、アルツハイマー型認知症の方の心の安らぎになるはずです。

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