レビー小体型認知症の症状「作話」とは何か?

レビー小体型認知症の症状「作話(さくわ)」について

レビー小体型認知症の作話

 

「作話」はレビー小体型認知症の方に特徴的に見られる現象のひとつです。

 

レビー小体型認知症による作話は、読んで字のごとく、作り話をするという事です。

 

では、なぜ認知症の方はなぜ作り話をするのでしょうか?

 

一つ考えられることとしては、レビー小体型認知症の主症状である「記憶障害」により、物事を忘れてしまったことを隠そうとして、取り繕って話そうとすることです。

 

では、レビー小体型認知症による「作話」について詳しくご説明します。

レビー小体型認知症による作話の症状は?

レビー小体型認知症による作話の症状は、どのように現れるのでしょうか。

 

レビー小体型認知症では、物忘れがひどくなるにつれ、作話も頻繁にみられるようになります。

 

認知症の初期では、話す能力の衰えは、目立たないことが多いです。

 

そのため、あたかも本当にあった出来事のように話をするので、作話は気付かれないことがあります。

 

しかし、記憶障害がすすむと、作話のつじつまが合わなくなったり、言葉を思い出したり話す能力自体が衰えるので、作話が明らかになるのです。

 

また、レビー小体型認知症では、幻覚(実際にないものが見えたり聞こえたりする)症状が多いです。

 

そのため、それらを周囲に伝えたり細かく説明をしようとした際などに、作話がみられることもあります。

レビー小体型認知症の作話に対する対策や注意点

では、もしレビー小体型認知症による作話が聞かれたら、私たちはどのように対応すればよいのでしょうか?

 

まず、絶対にやってはならない対応方法は、「うそをつくな」「作り話でしょ」など、相手の自尊心を傷つけるような言葉をかけることです。

 

作話をしている本人は、自分が物忘れをしていることに気付いています。

 

そして、それを周りに知られたくないため、なんとかして話を作っている場合が多くあります。

 

このような作話の場合は、ご本人の自尊心によるものと言えるでしょう。

 

また、レビー小体型認知症の方は幻覚症状が多いと述べましたが、幻覚は他の人からはわからなくても、レビー小体型認知症の本人には確実に見えたり聞こえたりしているものです。

 

よって、自分が見たり聞いたりしているものを何とかして周りに伝えるために、必死に話を作っていることもあります。

 

レビー小体型認知症による作話を真に受ける必要はありませんが、「そうだったの」「なるほどね」など、相手の話を受容するようにしましょう。

 

ただし、作話に対して、こちらがさらに話を掘り下げようとすると、さらに作り話をさせてしまうことになります。

 

ですので、「それで?」「どうなったの?」などと、話を深く追求しないようにしましょう。

 

記憶障害自体が進むと、作話をする本人も、作話をしている意識があまり無くなってきます。

 

聞き手は、それが本当の話なのか・作話によるものなのか、日々の会話から見分けられるようにしておくと良いでしょう。

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