レビー小体型認知症の余命はどのくらいなの?
レビー小体型認知症の方の余命については、気になるという方は多いでしょう。
レビー小体型認知症の介護や看護は、とても大変で、経験のある人にしか分からない辛さがあります。
ですから「この辛さが何年続くのだろう?」と、先が見えない不安感に襲われる人がかなり多いのではないかと思われます。
ここでは、そんなレビー小体型認知症の余命についてご説明します。
レビー小体型認知症の余命の平均は?
レビー小体型認知症の余命について考える時に「徘徊」は一つの目安になることがあります。
実は、レビー小体型認知症のような徘徊のある認知症の方は、あまり長生きが出来ません。
平均余命で、大体「7年程度」と言われています。
もちろん、これはレビー小体型認知症の余命平均ですので、もっと長い方も短い方もいます。
では、なぜ、長生きが出来ないのでしょうか?
それは、夜も昼も関係なく徘徊し、体力を消耗するからです。
私の知っているレビー小体型認知症の方は、スニーカーの靴底が1か月もしないうちにすり減ってしまい、足が真っ黒になっていました。
育ち盛りの子供が、毎日毎日走り回ったとしても、1か月で靴底がすり減り無くなったのを経験した事はありません。
(一部破れる事はあったにしても、すり減るって・・・)
それくらい、レビー小体型認知症の方は歩きます。
炎天下であろうが、関係ありません。
熱中症になっても、歩こうとします。
それが、どれほど命を縮めていることか想像が出来ますか?
必然的に余命が短くなるという理由がご理解出来るかと思います。
そして、その徘徊には意味がありますので、遂行出来ないと強いストレスがかかっています。
そのストレスが影響し、更にレビー小体型認知症の認知症状を増幅させます。
レビー小体型認知症の余命に対して出来る接し方・注意点
レビー小体型認知症の余命に対して、周囲ができる接し方や注意点についてご説明します。
レビー小体型認知症の方は、パーキンソン症状から来る歩行障害があっても歩きますので、目が離せません。
それを阻止しようとしたり、静止しようとすると、怒り出し、関係もうまく行かなくなります。
ですから、そばで介護をする方は、身の周りに危険が無いよう付き添う事となります。
「先を急いでいる」としか思えない行動ですが、専門職の方には、残り少ないその方の人生に危険がないよう、根気良くお付き合いをお願いするしかありません。
ある程度、満足すると「じゃ、帰ろうか」となりますので、その時には快く「そうしましょうか」と声をかけましょう。
そして、水分を促したり、おやつを一緒に食べたりしながら帰るという毎日を過ごして下さい。