レビー小体型認知症のオンオフ現象について
レビー小体型認知症によるオンオフ現象という症状を聞いたことはありますか?
オンオフ現象というのは、文字通りレビー小体型認知症による症状が治まっているオンの状態と、発症しているオフの状態という意味になります。
レビー小体型認知症によるオンオフ状態は薬の服用によって現れると考えると良いでしょう。
ここでは、レビー小体型認知症によるオンオフ現象の原因や対処法についてご説明します。
レビー小体型認知症のオンオフ現象の原因
レビー小体型認知症によるオンオフ現象の原因とは、どのようなことでしょうか?
レビー小体型認知症では、パーキンソン病と同様に、身体が動かしにくくなる・ボーッとするなどのパーキンソン症状とよばれる症状がでてきます。
これは、パーキンソン病とレビー小体型認知症がどちらも「レビー小体」とよばれる異常な物質が脳内に沈着してしまうために起きるためです。
レビー小体型認知症の方でも、上記のようなパーキンソン症状が強い際は、パーキンソン病と同様の薬を服用する事があります。
この薬は、薬を服用している期間が長くなってくると、効果の持続時間が短くなるという特徴があります。
オンオフ現象とは、薬の効き目によってパーキンソン症状が治まっている動きやすいオンの状態と、効果が弱まってきてパーキンソン症状が現れている状態(動かない・筋肉に異常な力が入る等)オフの状態を繰り返す現象を指します。
薬の服薬時間などに関係なく、スイッチをオンにしたりオフにしたりするように突然症状が現れたり消えたりするために、このように呼ばれています。
レビー小体型認知症のオンオフ現象への対応と注意点
レビー小体型認知症によるオンオフ現象のへの対応や注意点についてご説明します。
まずは、お薬の調整も視野に入れて、症状を主治医に相談しましょう。
オンオフ現象で動かなくなったり症状が重くなったからといって、医者の指示を仰がずに私たちの判断で薬を減らしたり増やしたりすることは危険なのでやめましょう。
また、レビー小体型認知症によるオンオフ現象は、本人の意識とは関係なく起こってしまいます。
なので、症状が現れて一番辛いのは本人であるということを理解して接してあげるようにしましょう。
オフの状態では、オンの状態に比べて驚くほど動きが鈍くなったり、逆に不随意運動といって身体が勝手に動いてしまう(口をもぐもぐしたり手の指を動かす)症状がでます。
オフの状態では無理に動かそうとしたり行動を急かそうとしてはいけません。
レビー小体型認知症によるオンオフ現象という現象があるということを事前に知っていれば、受診する際にも症状を細かく相談しやすいでしょう。