レビー小体型認知症で暴れるというケースについて
認知症には様々な種類がありますが、レビー小体型認知症では、幻覚症状が現れたり、時として暴れるなど、暴力的な行動をとってしまうことがあります。
具体的には、大声を出したり、介護者を叩いてしまったり、「ばかやろう」などと、暴言を吐いてしまったりします。
レビー小体型認知症の方が暴れるのには、ほとほと困ってしまうという介護者も多いことでしょう。
ここでは、レビー小体型認知症によって暴れるという症状の原因や対処法についてご説明しましょう。
レビー小体型認知症で暴れる原因は?
レビー小体型認知症の方が暴れる原因はいろいろとあります。
病前に比べていらいらしていたり、怒りやすくなっていたりする場合もあるでしょう。
また、レビー小体型認知症による幻覚で混乱している状態のときもあります。
そのため、介護者に手をあげてしまう場合もあるでしょう。
レビー小体型認知症で暴れている場合、いきなり身体に触れられて驚いてしまったり、声かけの仕方によっては、ばかにされたように感じて罵ってしまうこともあります。
レビー小体型認知症で暴れる症状があるときは、無理に制止しようとすると、混乱してしまい、かえって暴れ方がひどくなってしまいますので注意が必要です。
レビー小体型認知症で暴れるときの対応方法
レビー小体型認知症の方が暴れる場合、以下のような方法を取ることをおススメします。
レビー小体型認知症で暴れるほど混乱・興奮状態に陥っている場合は、声をかけたり行動を制止しようとするとかえって行動がエスカレートしてしまいます。
暴れる本人は、「恐い」「逃げなくては」「どうしたらいいのかわからない」といった恐怖感を抱いていることが多いため、介護者が大声を出したり抑えこもうとすることは逆効果です。
もしも、レビー小体型認知症で暴れることが予想される場合、怪我をしたりさせたりしないよう、割れ物などは出来る限り本人のそばに置かないようにしましょう。
レビー小体型認知症の方の介護は、介護者が心身ともに疲れてしまい、苦労されることも多いでしょう。
そのような状況の中、ユーモアを持って患者に接したり、機転をきかせることはとても大変だと思います。
しかし、ご自分に余裕がある際に、介護方法や関わり方を省みて、次回から工夫できるようにすることで、介護自体がだんだん楽になっていくこともあります。
介護時に暴れることがエスカレートして手をあげてしまうことが多い方に対しては、介護するタイミングを普段と変えてみる・介護する前に好みのもの(お菓子等)を与えてみるなどの工夫も有効です。
また、身体の介護をする際は、いきなり身体に触れるのではなく、目を見て声をかけてからしましょう。
そうすることで、驚かせてしまうこともなくなります。