レビー小体型認知症による見当識障害について
レビー小体型認知症による「見当識障害」と言う言葉をご存知ですか?
見当識障害とは、時間や場所、人などがわからなくなってしまう症状のことです。
レビー小体型認知症では、そのような見当識障害が現れます。
いわゆる「ここはどこ?私はだあれ?」というのが見当識障害の分かりやすい表現と言えるでしょう。
ここでは、レビー小体型認知症による見当識障害についてご説明します。
レビー小体型認知症による見当識障害の症状は?
レビー小体型認知症による見当識障害の症状とは、具体的にどのようなものでしょうか?
たとえば、レビー小体型認知症の方に見当識障害が現れている場合、今日の日付・今いる場所・相手の名前などを思い出すことができなくなります。
この症状は、認知症の症状の中でもとても多いとされており、レビー小体型認知症の方にも多く見られます。
見当識障害の症状が出始めのころは、日づけの感覚がずれることが多く、徐々に何月か分からなくなり、季節まで分からなくなってしまう事も多くあります。
ただし、レビー小体型認知症の方は、人の名前や顔が分からなくなるのは、比較的あとになってからの場合が多いです。
そして、見当識障害によって場所が分からなくなると、道に迷ったり、徘徊につながることも多くあります。
レビー小体型認知症の見当識障害への対応方法と注意点
見当識障害は、レビー小体型認知症の中核症状(中心となる主な症状)のひとつです。
見当識障害の進行を防止するためには、レビー小体型認知症に対する薬の服薬が主な対策とされています。
また、見当識障害の初期では、物忘れがあまり進んでいない場合も多いです。
そのため、日付や場所を思い出せない自分に対する苛立ちや、不安感を抱く方が大勢います。
これらの苛立ちや不安感は、レビー小体型認知症そのものによる症状というよりは、見当識障害から起こる二次的な症状です。
ですから、介護者はそのためのケアを行う事が効果的です。
レビー小体型認知症にかかった方の不安感の軽減のためには、生活スペースの環境設定や工夫が有効です。
具体的には、目に見える場所にカレンダーを設置しておく・季節の飾り物をする・家族の写真を貼るなど、見当識に働きかける様々な情報を生活スペースの中に散りばめましょう。
さらに、カレンダーの終わった日付に×印をつけたり、一緒に近所の散歩に出かける等の習慣をつけることで、見当識の維持につながります。
また、良い気分転換も図る事ができるでしょう。
レビー小体型認知症の方は、見当識障害に加えて、幻覚症状や妄想を抱くことが多いです。
そのため、現実を正確に把握することがより困難になってしまう場合があります。
種々の見当識障害や幻覚症状が進むと、自分が若いころに戻ったようにふるまったり、仕事の上司としてふるまったりするようなこともあります。
そのような際は、否定をせずに、本人の世界に寄り添ってあげましょう。