認知症とロボットの関わりについて
最近話題になっている認知症とロボットとの関わりについてご説明しましょう。
ロボットというとSFのイメージが強く、現実社会で考えるなら工業用ロボットが思い浮かぶかもしれません。
しかし、そんな硬くて無機質なイメージのロボットが、介護現場に携わったり、認知症の方々と触れ合ったりするようになっていることを、現代社会では忘れてはならないと思います。
現在、各メーカーが自社のノウハウを生かしたロボットを製作しており、そのロボットが身近な存在になって来ています。
ここに、そんな認知症の関わるロボットの例をいくつか挙げてみましょう。
認知症に関わるロボットいろいろ
では、現在、認知症に関わりのあるロボットをいくつかご紹介しましょう。
パロ
パロは、ぬいぐるみのような「赤ちゃんアザラシ」の癒しロボットです。
パロは、人間の呼びかけに応えたり、様々な反応を見せてくれます。
アニマルセラピーのデメリット(アレルギー、危険性、飼育など)を補ったロボットセラピーのためのアイテムです。
Pepper(ペッパー)
Pepper(ペッパー)は、120センチ程度の人型ロボットで、人間の感情を読み取り、自らも感情を表すことができます。
そのため、喜怒哀楽を絡めた会話により、認知症に好影響を与えることが期待されます。
さらに、アプリの追加による拡張性が高いのも特徴です。
PALRO(パルロ)
PALRO(パルロ)は、40センチ程度の人型ロボットです。
PALRO(パルロ)の場合は、会話による脳への刺激や孤独感の低減、運動サポートやダンスでのコミュニケーション、クイズやゲームでの脳トレなど、多くの機能が盛り込まれています。
認知症の介護ロボットのこれから
ロボットを含めたハイテク分野は日進月歩であり、介護関係への導入もさらに拡大されるでしょうが、まだ新しい分野であるためデメリットの存在は否めません。
ロボット本体やサポート料金などの高額さ、効果の客観的なデータ量の不足、安全性への不安などがネックになっています。
しかし、それらをクリアした時、介護ロボットは大きな活躍をすることでしょう。