認知症予防と体操について
認知症の予防と、体操や運動についてご説明します。
当たり前の陽ですが、体を動かすと血行がよくなります。
それは、脳への血流も多くなるということですから、脳の活性化には効果的です。
つまり、体操をするのは認知症予防の観点からも理にかなっていると言えます。
では、どのような体操が良いのでしょうか?
認知症に合った効果的な体操として、立位でのバランスがしっかり取れる方なら「ラジオ体操」が良いでしょう。
しかし、足腰の筋力が弱っている方や、バランスが不安定な方は、立って行うよりも椅子に座って行える体操を選んだ方が安全です。
運動としては、首を「前後左右」に曲げたり回したり、肩や肩甲骨を回したり、また、「その場足踏み」や、ふくらはぎの曲げ伸ばしなど、誰でも経験したことのあるような定番の動きで構いません。
その中でも、脚は第「二の心臓」とも呼ばれるように、血液を循環させるのに大きな威力を発揮します。
特に、ふくらはぎは下半身の血液を心臓へ送ってくれるポンプの働きを担っているため、よく動かすと認知症予防や改善にも効果的と言えます。
認知症を予防するためにできる体操の種類
体操が認知症予防に効くといっても、体力のない高齢者にはやりすぎは禁物です。
そこで、身体を大きく動かさず脳を活性化するために「指体操」がおススメです。
実際に私たちがやってみても難しい動きもあり、うまくできないことも多々あります。
しかし、ここで大事なのは「出来るか出来ないか」ではありません。
「やろうとすること」で、それが脳の活性化に効くのです。
たとえば、「ひとりじゃんけん」です。
右手をグー・チョキ・パーの順に出し、左手は常に負けるように出します。
認知症の予防に限らず、脳の活性化に役立ちますので、失敗は気にせず集中してやってみましょう。