認知症にラベンダーは効果的なのか?
認知症にラベンダーという植物が効果的という話がありますが本当でしょうか?
この場合のラベンダーは、香りという意味でとらえて読み進めてください。
つまり、アロマですね。
最近、テレビやインターネットで「認知症予防にアロマは良い」と伝えらえていますので、ご存知の方も多いことでしょう。
また、アロマなら天然由来のものだし、体にも優しそうだということで手軽に入手される方も多いようです。
ここでは、そんな認知症とラベンダーとの関係性についてご説明します。
認知症にラベンダーが良いと言われる理由は?
では、認知症にラベンダーが良いと言われる理由はいったい何でしょうか?
認知症と言えば記憶障害、と思う方が多いと思います。
しかし、意外と知られていませんが、認知症になると最初に異常が起きるのが脳の記憶をする部分(海馬)であるというのは間違いです。
近年の研究では、認知症の大体の方は嗅神経(海馬と直接繋がっている部分)が最初に異常をきたす事が分かってきました。
嗅神経がダメージを受けると、連動して海馬もダメージを受ける事になります。
しかし、それと同時に「嗅神経」は、脳の他の部位と比較して修復しやすい部分でもあります。
そこで、ラベンダーのようなアロマにより認知症患者にどの様な効果があるのか研究した結果、かなりの脳の若返り効果がある事が確認されたのです。
アロマと言えばローズ、柑橘系、ラベンダー等、実にいろいろな種類があります。
その中でも、ラベンダーには安眠効果、鎮静効果があり、認知症にはラベンダーが最も効果的だと分かりました。
しかも、ラベンダーは、アロマセラピーにより脳を刺激し、活性化する事により記憶が引出しやすくなるとされています。
また、リラックス効果がある、出来ない事へのストレスが軽減される等の効果も期待できるのです。
認知症にラベンダーをアロマとして使う場合の注意点
ラベンダー等に始まるアロマセラピーとは医学的な治療ではありません。
そのため、認知症に対して、薬物療法等の様に確実に効果が期待出来ると言うものではないことを前提に考えてください。
認知症にラベンダーのアロマを使用する場合、精油、主にエッセンシャルオイルと言われる天然成分純度100%の物でなければ効果はなく、また、決して安価なものではありません。
それに、本人が苦手、好まないという場合もあることを知っておいてください。
ラベンダーは「副交感神経」をへ影響を与える為、夜の寝る前等に実施するのが効果です。
なので、逆に日中はレモン等の交感神経を刺激するアロマを使用し活動的にしてください。
寝る前の1時間ほど前から香りを嗅ぎだし、睡眠に入ってから1時間後まで香りを嗅ぎ続けると効果的です。
アロマの使用法として、入浴時にアロマオイルを数的垂らすのはおススメの方法です。
ペンダント型、ディフーザー等があり、布に精油を数的垂らし、密閉しない容器等に入れ枕元に置く方法もあります。