作業で認知症対策

作業による認知症対策について

作業による認知症対策についてご説明しましょう。

 

一般に「作業」と言うと、労働や仕事のことだけを指し示していると思われがちです。

 

しかし、ここでいう作業とは、「日常生活での行いのことであり、そこに何らかの意味を見出せるもの」として捉えます。

 

その中には、レジャーや遊びも含まれます。

 

認知症の「機能リハビリ」には、理学療法や作業療法などが行われます。

 

これらは、専門療法士に任せるだけではなく、私たちでも手軽に行える手芸や工芸などの手作業や作業レクで、楽しみながら認知症の予防やリハビリ効果が得られます。

 

そもそも作業療法は、「日常生活動作」の改善、向上を目的としています。

 

そのため、食事や歯磨き、排泄などを、少しでもご自身でできることが目標となります。

認知症改善のための作業レクいろいろ

通所施設であれば、作業レクの一環として、多人数でお手玉で「玉入れ」をしてみたり、風船バレーをしてみたりと、「掴む、握る、投げる」などを行うことで機能回復が見込まれます。

 

また、ひとりで行う手作業としては、片手で新聞紙を丸めるとか、穴の開いたボードにピンを刺していくといった「訓練」の印象が強いものもあります。

 

しかし、手芸や工芸であれば楽しみながらできますし、作品が完成したときには達成感が得られます。

 

たとえば、籐(ラタン)の代わりに紙製のテープを使った「エコクラフト」は人気です。

 

ペン立てから屑カゴ、バッグのような作品まで作れます。

 

あるいは、ちぎり絵なら「紙をちぎる、色を見分ける、下絵に沿って紙を貼っていく」という一連の作業で、機能低下の予防効果が期待できます。

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