認知症の予防について
認知症に対する予防については、どのようなことが考えられるでしょうか?
実は、認知症に対する一番の対処法は、なってから動くことではなく、ならないための予防や早期発見です。
特に、早期発見することによって、認知症そのものの進行を防ぐことができるものも実際に存在するのです。
つまり、認知症になったご本人はもちろんのこと、ご家族にとっても認知症予防や早期発見は重要なことと言えます。
ここでは、認知症の予防法や、早期発見するための方法についてご説明します。
認知症に対する予防については、どのようなことが考えられるでしょうか?
実は、認知症に対する一番の対処法は、なってから動くことではなく、ならないための予防や早期発見です。
特に、早期発見することによって、認知症そのものの進行を防ぐことができるものも実際に存在するのです。
つまり、認知症になったご本人はもちろんのこと、ご家族にとっても認知症予防や早期発見は重要なことと言えます。
ここでは、認知症の予防法や、早期発見するための方法についてご説明します。
認知症の早期発見のメリットは、「認知症の進行を遅くする治療を早いうちに始められる」ということに尽きます。残念ながら、現代医療を持ってしても認知症を治すすべはありません。認知症という病気は、症状の進行を遅くできる場合があるというだけなのです。では、なぜ認知症の早期発見が重要なのでしょうか?それは、発見の時期が早い方と遅い方とでは、その後の経過に大きな差が出てしまうからです。治療開始の時期が早い方が良...
「自分の歯がどれだけ残っていて、自分の歯でどれだけ噛むことができるのか?」昨今、このようなことが認知症の発症率に影響を与えているという研究発表がなされています。歯がまったくないよりは義歯でも良いので、「歯を失う原因=歯周病が悪影響を与える」ことが重要なのです。口腔に不具合が生じると、まずは生きることに不可欠な「食事をすること」に影響が出ます。本来なら、噛むことで脳に刺激が伝わり、活性化されますし、...
認知症予防と歯の関係についてご説明しましょう。昔から、「よく噛む」ということは脳の刺激になると言われていますが、そのメカニズムも解明されて来ています。歯根に「歯根膜」という部位があり、そこから脳に刺激が伝わり、脳の中の感覚、運動、記憶、思考などに関わる部分を活性化していきます。この「噛む」という行為が、認知症の予防につながると言われているのですが、残っている歯が少ない人は脳への刺激が減少し、脳の働...
相応の年齢に達し、物忘れが多くなったら誰もが心配になるのが認知症です。最近では、若年性認知症もありますから、必ずしも高齢だからとも言えないところも不安な部分ではあります。ただ、いたずらに心配しているだけでは、余計なストレスを溜めるだけで、良いことはひとつもありません。そこで、家族で気軽にできる「認知症チェック」として提供されているチェックシート(リスト)を利用してみましょう。このチェックシートは、...
認知症かどうかのテストや診断をする前段階として、「認知症の疑いがあるかも知れない」と思う時期があります。たとえば、認知症の方の部屋を訪ねると、かなり散らかっている状態が見受けられます。片付けは、以下のような認識の流れで行われます。(1)その物を認識する→(2)その物の使い道を判別する→(3)その物の本来の在りかを判断する→(4)その場所へきちんと置くつまり、片付けは、認知症で損なわれてしまう、上記...
認知症になっているかどうかの判断基準とは、一体どのようなことでしょうか?親や配偶者の認知症を疑い、病院を受診したときに行われるテストがいくつかあります。「MMSE(ミニメンタルステート検査)」や「長谷川式簡易知能評価スケール」と呼ばれるものです。これらは、専門医がこのような判定テストを行ったり、血液検査や脳の画像診断を経て、認知症の「診断結果」を導き出します。このテストで認知症と判定されると、介護...
現在、認知症を治すための特効薬はありませんが、症状の進行を遅らせたり改善させるための薬は数種類認可されています。また、認知症に対しては、医学的なアプローチとは別の方法にも効果があることがわかっています。たとえば、通所施設に通っている方は、時々休みたがりる傾向にあります。しかし、もし休むとなると一日中家に閉じこもり、誰とも会話をせず、何の刺激も喜怒哀楽もない一日になってしまい、脳に悪影響を与えること...
専門医の診断によって「認知症」と断定されても、即座に介護保険が適用され、各種介護サービスが受けられるようになるわけではありません。介護保険が適用されるためには、「要介護認定」が必要だからです。介護保険を受給するためには、一定の基準を超えた認知症状が見られ、なおかつ介護者の負担レベルの高低によって判定されます。ですから、見た感じでは「Aさん」より「Bさん」の方が重度と思えるのに、Aさんの方が介護度が...
コグニサイズとは、認知症予防を目的として国立長寿医療研究センターによって開発された「運動+認知課題(計算やしりとりなど)」を用いたエクササイズの総称です。コグニサイズは、「コグニション(認知)」と「エクササイズ(運動)」を合わせた造語で、様々なパターンのプログラムがあります。脳に認知的負荷を掛けるために「認知課題」を与えながら、身体には運動を課します。この運動はステップ、ダンスをはじめ様々な動きが...
認知症の予防に効果的と言われるシナプソロジーについてご説明します。ふだん、私たちは同時に二つのことをしたり、右と左で異なった動きを行ったりすることには慣れていません。もちろん、仕事上必要に迫られて体に染み付いてることはあるでしょう。しかし、そのように「慣れる」という状態にまで至ってしまえば、脳への刺激が足りなくなります。つまり、敢えて「慣れない動き」を行うことで脳に刺激が与えられ、働きが活発になる...
認知症の進行を遅らせる薬には、アリセプト、メマリー、レミニール、リバスタッチなどが有用とされていますが、新薬の研究も日々続けられています。今年発表された新薬は、データ上は効果が上がっているものの、まだまだ治験の段階であり、承認がなされる補償もないのが現実です。現代医療において、認知症は治せる病気ではなく、進行を遅らせることしかできないとされています。その理由は、一度死滅した「脳細胞」は再生すること...
認知症と、いろいろな遊びのお話の前に、まずは脳に関する驚くべき事例をひとつ。米国のある少女が難病の「脳障害」にかかり、やむなく脳の半分を切除する手術を受けました。ところが、残った脳が失った機能を補完し始め、退院の10日後には歩けるようにまでなったという報告がされています。脳細胞が死滅してしまうと、脳の「情報伝達機能」も弱まり、働かなくなっていきます。ですが、代わりに働いてくれる情報伝達機能が構築さ...
認知症に効くと言われるツボについてご説明したいと思います。医学には、「西洋医学」と「東洋医学」がありますが、それぞれが、ある部分では両極に位置する医学でもあります。西洋医学は、病気の原因をとことん突き詰め、そこを薬物などで攻撃したり、切除したりする、いわば「他力の医学」と言えるでしょう。一方、東洋医学は患者の自己治癒力を引き出し、体質改善を行って治していく「自力の医学」と言えるかもしれません。その...
認知症に関連する言葉で、フレイルという言葉をご存知でしょうか?認知症そのものに馴染みのない方には、聞き慣れない言葉であるかもしれませんね。“フレイル”とは2014年に日本老年医学会が発表した言葉です。高齢者の身体機能や認知機能が低下することによって元気な状態と介護を必要とする状態の、ちょうど中間の状態を示すという意味の言葉です。フレイルの語源は、Frailty (フレイルティー)という英語で、これ...