認知症の進行を遅らせるには、どうすればイイ?
現在、認知症を治すための特効薬はありませんが、症状の進行を遅らせたり改善させるための薬は数種類認可されています。
また、認知症に対しては、医学的なアプローチとは別の方法にも効果があることがわかっています。
たとえば、通所施設に通っている方は、時々休みたがりる傾向にあります。
しかし、もし休むとなると一日中家に閉じこもり、誰とも会話をせず、何の刺激も喜怒哀楽もない一日になってしまい、脳に悪影響を与えることになります。
そういった意味でも、通いの方には家の外にまで出てきてもらうということも重要なウェイトを占めています。
つまり、人とのコミュニケーションが「薬の役目」を果たすことになっているわけなのです。
認知症改善の薬について
有名な認知症の薬であるアリセプト(ドネペジル塩酸塩)は、記憶に携わっている神経伝達物質を減少させる酵素を阻害して、神経伝達物質を保ちます。
また、メマリー(メマンチン)は、神経伝達物質のひとつであるグルタミン酸が過剰に出過ぎないようにし、脳の神経細胞を守ります。
レミニール(ガランタミン)は、神経伝達物質アセチルコリンの減少によって起こる「記憶」などの神経伝達の障害をサポートします。
リバスチグミンは、パッチタイプの経皮吸収薬で、経口薬に比べ、途中ではがしたりできるため副作用を軽減できるなどのメリットがあります。
また、薬剤使用を目視できるため、飲み忘れなどの確認がしやすくなります。
上記の薬はアルツハイマー型認知症への作用が主なのですが、これらのほかにも諸症状を和らげるための薬や漢方薬などもたくさんあります。
ぜひ、個々に合う薬を、医師と相談しながら探してみるのもいいと思います。