認知症に効くツボについて
認知症に効くと言われるツボについてご説明したいと思います。
医学には、「西洋医学」と「東洋医学」がありますが、それぞれが、ある部分では両極に位置する医学でもあります。
西洋医学は、病気の原因をとことん突き詰め、そこを薬物などで攻撃したり、切除したりする、いわば「他力の医学」と言えるでしょう。
一方、東洋医学は患者の自己治癒力を引き出し、体質改善を行って治していく「自力の医学」と言えるかもしれません。
そのような東洋医学の中の「ツボ」という視点から、認知症の予防や改善を試みることも行われて来ています。
認知症の「中核症状」と「周辺症状」を脳の活性化、心の安定、手足の血流改善により和らげようとするものです。
気軽に始められる!認知症向けのツボとは?
認知症向けのツボをいくつかご紹介しましょう。
「百会」は頭頂部にあり、ここを押すと全身への刺激が与えられ、物忘れにも効果があるとされています。
足の「親指の腹」、「湧泉」、「三陰交」を押すことで脳を活性化し、内在しているエネルギーを高めます。
手のツボの「神門」、「内関」は精神の安定を図るとされています。
また、耳にある「星状神経節のツボ」を揉みほぐすと効果的であるとも言われています。
星状神経節は「首の付け根付近」にあります。
実は、そこに麻酔を注射し、交感神経を鎮める治療法(星状神経節ブロック療法)が存在します。
ただし、専門医不足や首への注射の恐怖心などから敬遠されることが多いのも事実です。
そこで、耳ツボを揉むことでこれに近い効果を得ようと編み出された療法があります。
星状神経節ブロック療法は筋肉を弛緩させ、全身の血流を増加させて身体を治癒に向かわせるのが狙いですが、この耳ツボ療法の目的もそこにあります。
やり方は簡単で、いつでもどこででも自分でできるものです。
興味のある方は調べてみてもいいかもしれません。
いずれのツボ押しも即効性があるというよりは、副作用のない安心できる療法なので、気軽にやってみてはいかがでしょうか。