認知症予防 認知症の進行を遅らせる薬は?
認知症の進行を遅らせる薬には、アリセプト、メマリー、レミニール、リバスタッチなどが有用とされていますが、新薬の研究も日々続けられています。
今年発表された新薬は、データ上は効果が上がっているものの、まだまだ治験の段階であり、承認がなされる補償もないのが現実です。
現代医療において、認知症は治せる病気ではなく、進行を遅らせることしかできないとされています。
その理由は、一度死滅した「脳細胞」は再生することがなく、対策としては「死滅の速度を緩やかにする」しかないためです。
ですから、そのためにできることを日々、続けていくことが大切になります。
認知症を遅らせるための薬を頼る前にできること
認知症を遅らせるための認知症薬ですが、それらを頼る前にできることは何でしょうか?
まず、生活習慣を良質のものにするために、野菜や果物からビタミンなどを、魚からDHAとEPAを、そしてワインなどからポリフェノールを摂取するといいでしょう。
そして、有酸素運動を適度に続けることです。
また、人とのコミュニケーションを多く取る、文章の読み書きをする、博物館や美術館に行くなどの文化的なことをしましょう。
さらに、朝起きたら2時間以内に太陽光を浴びることと、30分以内の昼寝を合わせて日課としたいものです。
また、直接的に脳をトレーニングすることもお勧めです。
「エピソード記憶」のトレーニングとしては、2~3日遅れの日記を書いたり、買い物したものを記憶を頼りに家計簿に付けるという方法があります。
また、複数のことを同時に行うときに必要な「注意分割機能」を鍛えることも有効です。
そのために、一度に複数の料理を並行して作ったり、会話中に相手の表情や感情を観察することなどもいいでしょう。
そして、行動の組み立てを考えるなどの「計画力」を鍛えるため、合理的な買い物ルートを練ってみるのも良いです。
また、先読みをする将棋やオセロなどのゲームをするのも効果が期待できます。