認知症予防にポリフェノールが効果的って本当?
ポリフェノールの効果が世の中に浸透してから、ずいぶん経つと思います。
そんなポリフェノールが、認知症予防にも効果があると言われるようになりました。
ポリフェノールとは、植物が光合成において産生する色素や苦味成分であり、多くの野菜や果物に含まれているものです。
ところが、食べ物の種類によってポリフェノールの種類も複数あるため、認知症に対しての効能に差が出てきます。
アルツハイマー型認知症は、脳細胞に「アミロイドβ」と「タウたんぱく」が蓄積することで発症するとされています。
さらに、レビー小体型認知症に関わる「αシヌクレイン」というたんぱく質も確認されています。
一部のポリフェノールは、これらの蓄積を抑制し、認知機能の低下や症状の悪化を防ぐことができると考えられています。
認知症予防に効果的なポリフェノールについて
アミロイドβ、タウ、αシヌクレインの3つのたんぱく質の蓄積を抑制するポリフェノールが判明し、それを含む食品もわかってきました。
それは、緑茶に含まれる「エピガロカテキン・ガレート」、赤ワイン・果物に含まれる「ミリセチン」、紅茶に含まれる「テアフラビン」、ナスに含まれる「デルフィニジン」です。
また、ポリフェノールの一種「レスベラトロール」には、「アルツハイマー型認知症」と「脳血管性認知症」の両者への予防効果があると言われています。
レスベラトロールを摂取すると、空間学習能力や記憶を司る海馬(かいば)を刺激する物質が増えることがわかりました。
その海馬を活性化させれば、記憶力や学習能力が向上し、認知機能が改善することになります。
摂取量の目安の一例ですが、赤ワインなら一日二杯ほどがよいとされています。
しかし、ポリフェノールは1日で代謝されるため、お茶や果物、野菜(ジュース)などの摂取を日課にするといいでしょう。