認知症に効果的と言われるサプリメントについて
サプリメントというと栄養補助食品のイメージですが、認知症改善に対しての効果が期待される製品もあります。
たとえば、兵庫医科大学教授が開発した医療機関向けの「エグノリジンS」というものです。
「エグノリジンS」は、脳の神経伝達細胞を活性化し、記憶力や学習能力向上に効果があるとされる2種類のホスファチジルコリン(アセチルコリンの一種)を配合しています。
また、このサプリメントには、一般向けの製品も販売されています。
他にも、フランス海岸松の樹皮から採った「ピクノジェノール」という抗酸化物質には、高齢者の記憶力の回復効果があるとされています。
オーストラリアの大学研究室で研究が重ねられ、脳へのアミロイドβの蓄積も抑えるという報告もなされているのです。
認知症サプリメントの代表格「フェルガード」
医学博士であり、認知症専門医でもある河野和彦氏によって提唱されている、医薬品と併せてサプリメントを使用する治療法があります。
これを、「コウノメソッド」と呼び、効果が期待されている新たな治療法です。
コウノメソッドは「介護者の負担減を考えた治療法」でもあります。
介護の苦労は、想像して余りあるのが現実です。
そのため、認知症の陽性症状(暴言、暴力、徘徊や不眠などの「動」のエネルギーにより起きる問題行動)を改善することで、介護者の肉体的・精神的な負担を減らそうというものです。
コウノメソッドでは、フェルラ酸とルンブロキナーゼのサプリメントを主に使用し、治療に当たっています。
このうちのフェルラ酸含有のサプリメントは、「フェルガード」という製品名で、成分に違いのある複数が発売されています。
フェルガードのフェルラ酸は「米ぬか油か」ら採取されたポリフェノールで、酸化防止剤として既存食品添加物リストに載っている安全性の高い成分です
その他にも、認知症に効果があるとされているサプリメントは多種あり、知っていて損のない有用な選択肢と言えます。