認知症とグルタミン酸の関係性

認知症とグルタミン酸の関係性について

認知症にグルタミン酸が効果的という話がありますが、実際のところはどうなのでしょうか?

 

まず、認知症に効果的かどうかの前に、グルタミン酸についてご説明します。

 

グルタミン酸は必須アミノ酸とは違い、体内で合成が可能な「非必須アミノ酸」の一種です。

 

1866年にドイツの化学者が、小麦に含まれるたんぱく質の“グルテン”から発見したということで、その名前より「グルタミン酸」と名付けられました。

 

また、1908年には東京帝国大学の教授が[甘い・辛い・塩味・酸味]に加える“旨味”の成分を発表しました。

 

ここでは、そんなグルタミン酸と認知症の関係についてご説明します。

認知症にグルタミン酸が良いと言われる理由は?

アミノ酸のひとつであるグルタミン酸は、その効果が認知症に関連していると言われています。

 

ご存知かと思いますが、過剰にグルタミン酸を摂ることは、逆に身体にとっては悪影響となります。

 

ただし、グルタミン酸は効果的な量を摂取することによって、脳の活性化を促し、疲労を回復させ、利尿作用を促進し、それによる血圧の下降の効果があるということが分かっています。

 

脳の活性化は認知症患者にはとても良いことですし、たとえ今は認知症でない方の場合も予防となると言えるでしょう。

 

そして、脳血管性認知症を発症させる病気の中に、脳出血や脳梗塞、動脈硬化などが挙げられます。

 

これらは、高血圧であることが発症リスクを高めますので、同時に脳血管性認知症のリスクも高まると言えるでしょう。

 

そのようなことを防ぐためにも、血圧を下げる効果のあるグルタミン酸はとても効果的と言えます。

 

また、グルタミン酸は脳の機能にダメージを与える「アンモニア」を解毒して尿の排出を促す働きもあります。

 

そして何よりも、認知症の方への有効な働きとして、脳機能を活性化させる力があるので“認知予防”として大活躍をしているのです。

認知症に効果的なグルタミン酸の摂り方

認知症に効果的なグルタミン酸の摂り方についてご説明しましょう。

 

グルタミン酸は、アンモニアを解毒し排尿を促し、脳の機能を活性化させ血圧を下げ、脂肪の蓄積を防ぐ以外にも特徴があります。

 

それは、旨味成分です。

 

うまみ成分であるグルタミン酸が含まれている食品は、昆布やワカメなどの海藻・白菜・トマト・大豆・するめ・イワシ・アーモンドなどが挙げられます。

 

しかし、注意しなければならないのは、摂り過ぎてしまうと「睡眠障害」や「神経症」を発症することがあるということです。

 

また反対に、不足していると脳の働きが低下したり、排尿に問題が起きたりすることがあります。

 

基本的には、グルタミン酸が通常の食生活で不足するということはまずありません。

 

しかし、認知症にも効果の高いグルタミン酸なので、ぜひ正しい量を守りながら上手に摂取していただきたいと思います。

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