認知症とたんぱく質の関係性

認知症とたんぱく質の関係性について

認知症の原因にたんぱく質があるという話がありますが、一体どういうことなのでしょうか?

 

アミロイドβとタウたんぱく質が蓄積されることで脳神経細胞が死滅され、その結果認知症を発症してしまうことが多いといわれています。

 

『え!たんぱく質が認知症に悪いの?それならたんぱく質が含まれているものは食べない!』と思われるかもしれませんね。

 

確かに、たんぱく質に異常が生じることでアミロイドβやタウたんぱく質が脳に蓄積され、その結果脳神経細胞が死滅したことで認知症が発症しやすくなるとは言われています。

 

しかし、アミロイドβたんぱく質やタウたんぱく質自体を含んだ「食べ物」はないので安心してください。

 

むしろ、認知症の方にとってのたんぱく質は、身体を動かしたり栄養や酸素を運んだりと、生きていくうえで非常に大事な栄養素の1つだと考えられています。

認知症にたんぱく質は「予防の栄養素」?

認知症の予防に良いと言われるたんぱく質は、体内に約3万~10万程の種類をも持っており、生命にとって非常に大切な働きをしています。

 

例えば、身体を動かすための「収縮たんぱく質」や、栄養や酸素を運ぶ「運搬たんぱく質」など、それぞれが独自の働きをしています。

 

食品ではイクラ・かつお・たらこ・落花生・アボガドなどに含まれており、たんぱく質が不足してしまうと体力が弱くなるだけでなく、思考力や免疫力も低下してしまうのです。

 

だからといって摂取量が多くなり過ぎてしまうと、今度は体内に蓄積されることになり、溜まり過ぎてしまった場合には肥満や動脈硬化の要因となってしまう恐れもあります。

 

たんぱく質は「予防の栄養素」ですので摂取量に気をつける必要があります。

 

しかし、納豆などは、たんぱく質だけでなくビタミンやミネラルも摂取できるので、認知症の予防には「内臓脂肪を溜めないで脳に栄養」が理想だといえます。

認知症に良いたんぱく質の摂り方について

認知症に良いたんぱく質の摂り方についてご説明しましょう。

 

実は、医学博士の家森幸雄氏により提唱された、寿命を健康的に10年伸ばすと言われる食品に、認知症に良いたんぱく質がたくさん含まれています。

 

「まごはやさしいよ」とは、とても有名なゴロとなりました。

 

  • ま・・・豆類(大豆等)
  • ご・・・ごま
  • わ・・・ワカメに代表される「海藻類」
  • や・・・野菜
  • さ・・・魚
  • し・・・シイタケに代表される「きのこ類」
  • い・・・いも類
  • よ・・・ヨーグルト

 

認知症の方は、たんぱく質が足りなくなることで、老化が早まると言われています。

 

だからと言って摂りすぎると、今度は腎臓に負担がかかると言われています。

 

ただし、ほとんどの認知症の方や高齢者の方は、よほどのことがない限りたんぱく質が不足しがちです。

 

ですので、認知症の方は良質なたんぱく質を意識的に取り入れる食生活を意識されると良いでしょう。

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