認知症とアスタキサンチンの関係性について
認知症にアスタキサンチンが効果的だという話を聞いたことはありますか?
少々発音が難しい「アスタキサンチン」とは、活性酸素をやっつける役目の抗酸化物質の一種です。
その中で唯一、血液と脳の間にあって血液中の物質を脳へは簡単に通させない「血液脳関門」を通過することができ脳神経に作用する物質です。
アスタキサンチンには、脳の海馬の神経細胞を増加させる効果があるという研究発表があり、記憶力の向上につながると言われています。
アスタキサンチンは、脳内にある活性酸素を取り除き、脳細胞の酸化を抑える働きをしてくれます。
そのため、脳を若々しく保ってくれたり、認知症の予防に役立つとも考えられています。
ここでは、認知症とアスタキサンチンの関係性についてご説明します。
認知症にアスタキサンチンが良いのは活性酸素が原因?
認知症にアスタキサンチンが効果的だと言われる理由は何でしょうか?
まず、私たちはストレスや不規則な生活、あるいは喫煙などを続けていると「活性酸素」を過剰に発生することとなります。
そうすると、活性酸素は細胞を傷つけ、結果老化や生活習慣病を引き起こすことにもなりかねません。
そして実は、認知症においても『活性化酸素が深く関わっているのではないか?』と言われているのです。
つまり、脳が酸化することで脳細胞の懐死や委縮が起こり認知症を発症しやすくなるという考え方です。
脳細胞は、他の臓器のように再生はしませんので、常日頃からの予防が大切と言えます。
認知症に良いアスタキサンチンの摂り方
認知症に良いとされるアスタキサンチンはカロテノイドの一種で、鮭・イクラ・かに・エビ・真鯛などに多く含まれています。
これらの食品を見て気づかれた方も多いのではないかと思われますが、アスタキサンチンは「天然の赤い色素」であるため、赤い食品に多く含まれているのです。
一日のアスタキサンチンの摂取量の目安は、魚で言うと、だいたい「サケ2切れ程度」と言われています。
しかし、魚を食べる場合、認知症の方は小骨を喉に詰まらせる恐れがありますので、注意する必要があります。
たとえば、あらかじめ小骨を除去したり、サケでしたらビン詰めのフレークなどで食べてもらうのも良いでしょう。
アスタキサンチンの一番の効果は、強い抗酸化の力によって活性酸素を取り除いてくれるので、体内にある細菌やウイルスを撃退してくれるということです。
人間の細胞というものは活性酸素に負けてしまうことが多いと言えます。
ですので、日頃から適量のアスタキサンチンを含んだ食品を摂取することが老化や認知症の予防に有効であるということができます。
認知症の方の食卓にも、ぜひ加えてあげて欲しいものです。