認知症にビタミンが有効?

認知症にビタミンが有効って本当?

認知症にビタミンが有効だという話がありますが本当でしょうか?

 

まず、認知症であるかないかに関わらず、ビタミンとは、人間が生きていくためには絶対に必要である栄養素であることは言うまでもありません。

 

しかし、ビタミンは、そんな重要な栄養素でありながらも身体の中で作ることはできないのです。

 

もちろん、それは認知症の方にとっても同じですので、効果的なビタミン摂取はとても大切です。

 

では、認知症に効果的なビタミンはどこから摂れば良いのでしょうか?

 

前述した通り、人間の体でビタミンが作れませんので、私たちは日常生活においてビタミンを食事などから摂取する必要があります。

 

ビタミンの働きは、脂肪・糖質・タンパク質の三大栄養素の代謝を助けることで、ビタミン自体がエネルギーとなるわけではありません。

 

しかし、ビタミンは、三大栄養素の潤滑油として重要な役割をしています。

 

そして、ビタミンの種類は大きく分けて13種類ありますが、その中でも水によく溶ける水溶性ビタミンと、ほとんど水に溶けない脂溶性ビタミンに分けることができます。

 

では、認知症に有効なビタミンについてご説明しましょう。

認知症に効果的なビタミンとは?

認知症の人に有効なビタミンは、ビタミンA、ビタミンB12、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンEが効果的だといわれています。

 

それぞれ認知症にどのように良いのか、具体的にご説明します。

 

ビタミンA

 

ビタミンAは、免疫力の維持や視力低下を予防するのに役立つ栄養素です。

 

心臓、肺、腎臓などの臓器の機能を助けてもくれます。

 

循環器の疾患を持っている認知症の方はとても多いですから、ビタミンAはとても役立つことが分かります。

 

ビタミンB12

 

ビタミンB12は、貧血に良いと言われますが、血管や神経を健康に保つ働きがあります。

 

貧血になると疲労が溜まりやすかったり体力が低下したりするので、認知症の方はビタミンB12を積極的に摂ると良いでしょう。

 

また、認知症の不穏の原因にもなるとされる「便秘」をビタミンB12は予防してくれます。

 

認知症の方が便秘になると食欲が減退したり、体重が激減する場合もありますので、注意したいところです。

 

ビタミンC

 

ビタミンCは、肌の弾力を保ったり、傷を修復するのに役立つたんぱく質「コラーゲン」を作るという働きがあります。

 

鉄分の吸収を助け、免疫力を高めるのに役立ちますので、認知症の方にも不可欠と言えます。

 

ビタミンD

 

ビタミンDは、骨の強度を保つために必要です。

 

認知症の高齢者の方は、骨粗しょう症になりやすいですから、そういう意味でもとてもビタミンDはとても重要です。

 

ビタミンE

 

ビタミンEは、体内に侵入してくるウイルスや細菌から体を守る役割を持っている栄養素です。

 

なので、免疫力が落ちやすい認知症の方の感染症、風邪などの予防に役立ちます。

認知症に効果的なビタミンの摂り方

認知症の研究において『ビタミンの欠乏が原因で認知症になる場合があるのではないか?』と考えられていたことがありました。

 

ビタミンの中でも、特に認知症に有効だと考えられているビタミンB12には、赤血球の生成を助けたり正常な神経機能を保つ働きがあります。

 

また、ビタミンCのように皮膚や血管などの形成に役立つ働きをしたり、動脈硬化や老化を進行させる過酸化脂質を抑える働きをするビタミンEなどをバランスよく摂取することで認知症の進行を遅らせるなどの効果が期待できます。

 

ちなみにビタミンB12は豚レバーやあさりなど、ビタミンCはじゃがいもやレモン、ビタミンEはうなぎ・かぼちゃ・アーモンドなどに含まれています。

 

認知症または認知症予備軍の方には、ぜひ意識的に摂ってほしいものです。

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