認知症の訪問看護について
訪問による認知症ケアには、生活介助や身体介助などの訪問介護と、看護師が自宅へ赴き各種サービスを行う訪問看護があります。
特に、お一人住まいの認知症高齢者であれば、ご本人も日々の健康や生活への不安があるでしょうし、別居しているご家族の心配も尽きないことでしょう。
訪問看護においては、医師の指示の下、より踏み込んだ看護ケアが行えます。
また、訪問看護の場合、「介護保険」でも「医療保険」でも利用することができます。
そのため、介護認定が下りない方でもサービスを受けることが可能です。
訪問看護の仕組みと内容
訪問看護の利用は、介護保険適用の場合、まず、居住エリアの「地域包括支援センター」や「市町村役場の窓口」に相談してみましょう。
そして、「担当ケアマネージャー」と「掛かりつけ医」とで連携を取りながら、訪問看護を行っていくことになります。
訪問看護ステーションや病院の訪問看護部門では、医師の「訪問看護指示書」を基に看護サービスを行っていきます。
また、医療保険で利用する場合はケアマネージャーが間に入らず、医師と相談しながらの利用となります。
訪問介護では、身体ケアや医療的処置に限界があります。
たとえば、血圧測定では、ホームヘルパーは電子血圧計しか使用できません。
また、爪切りも爪やその周辺に異常がない場合のみ処置できるなど「法的な規制」があります。
訪問看護では、身体的、医療的ケアの他に介護のアドバイス、情報提供なども行いますので、持病や状態によって介護と看護を使い分けることが賢明と言えるでしょう。