認知症の初期症状

認知症の初期症状について

認知症の初期症状についてご説明しましょう。

 

今まで温厚だった人が怒りっぽくなって、調べたら「認知症の初期症状だった」ということはよくあることです。

 

初期症状の頃は、話し声がうるさいとか、目が合ったなどという、本当に他愛もない理由で「怒りのスイッチ」が入る場合もあります。

 

その原因のひとつに「自分の意思をうまく伝えられない」「自分の気持ちを分かってもらえない」というイライラがあります。

 

その上、脳機能の低下により「感情のコントロール」そのものがうまくできなくなり、些細なことで怒り出してしまうのです。

 

また、外では穏やかで、にこやかな方が、家では暴言を吐いたりしている場合もありますので、そういう時は要注意だと思ってください。

 

認知症の症状は、決して一面だけを見て即断しないということが大切です。

 

たとえば、

 

  • 同じことを繰り返し聞いて(言って)くる
  • 物忘れが多くなった
  • 無関心・無頓着になった

 

こういった他の症状にも目を向け、総合的に判断することが必要とされます。

認知症の初期症状 判定目安となるテストとは?

認知症が疑われるような言動があっても、「自分の親に限って」という思いや、ご本人のプライドを傷つけたくないとい気持ちもあり、早期受診に至らないケースは少なくありません。

 

もちろん、その気持ちはとても良くわかります。

 

ですが、認知症は、治療開始が早ければ早いほど進行を遅らせる効果が大きくなります。

 

そこで、目安として使われる代表的なテストが「長谷川式簡易知能評価スケール」や「ミニメンタルステート検査」というものです。

 

多少の違いはありますが、どちらも対象者に「今日の年月日、今いる場所、単語や現物の記憶…」などを行い、得点形式で判定するものです。

 

おかしいなと感じたら、気軽な感覚でテストを行ってみてもいいと思います。

認知症の初期症状への対応

認知症の初期症状への対応はどのようにすれば良いのでしょうか?

 

まず、認知症の初期症状を感じた場合、相手が感情的だからと言って決して怒るべきではありません。

 

感情的に強く責めたりすると、逆効果になることも多いことも覚えておきましょう。

 

認知症の初期段階では、たった今のことを覚えていないという症状が良くあります。

 

しかし、これは「忘れている」というとらえ方ではなく、「記憶に残っていない」と考えるべきです。

 

認知症の初期症状が出ているご本人にとっては、「記憶に残っていない」わけですから、「言いがかりをつけられた」くらいにしか思えないのです。

 

ところが、自分が強く責められたという記憶だけは残りますので、介護が難しくなります。

 

介護者い落ち度が全くなくても、そんなやり取りが頻繁に行われれば、信頼関係はガタガタに崩れてしまいます。

 

また、認知症の初期症状には「まだらボケ」と呼ばれる、正常な時とおかしい時が交互にやってくるということがあります。

 

そんな場合は、ご本人も分かっていることが多いですから、認知症に対しての不安や恐怖を感じてしまいます。

 

認知症の初期症状を感じたら、病気かもしれないということを頭に入れ、絶対に責めないようにしてください。

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